2017年06月03日(土)

「ほぼほぼ」「いまいま」?! クイズ おかしな日本語 



著者:野口 恵子
発売日: 2016/8/17

評価〔B+〕 正しい日本語は難しいです。
キーワード:日本語、言語、言語学、

「くださる」は「くれる」の尊敬語、「いただく」は「もらう」の謙譲語だが、「いただく」の使用頻度のほうがはるかに高い。日本人はそんなに「もらう」のが好きなのか、と言いたくなるほどだ。(第三章より抜粋)


仕事でメールを書く時、敬語が得意ではないので度々検索して調べていますが、よく分からないことがあります。なにげなく話している日本語ですが、まったく間違えない人は少なそうです。本書には多くの間違った日本語の例が挙げられています。驚くべきことにすべて実例だそうです。簡単なクイズでそれらを紹介し、著者が正しい表現を示しています。

最初の語彙・意味は正解がすぐ分かるのですが、文法や敬語は結構迷いました。どれが正解かなんとなく分かるのですが、何が間違っているのか、どう間違っているのかがうまく指摘できないものもありました。クイズではどれが正解かだけでなく、文法的にどこが間違っているのかしっかり解説していて、理解しやすいのが良いです。「くださる」と「~いただく」は、よく分かっていなかったので勉強になりました。

ツイッターから生まれた誤用を見て、著者は大丈夫か日本人と狼狽し、そして警鐘を鳴らしています。私もネットを見ていると「こんにちは」を「こんにちわ」と書いている文章をよく見かけるのですが、未だに違和感があります。時代が変わるにつれ言葉も変化していきますが、正確な日本語を使って欲しいと願う著者に、共感を覚えました。



[ 2017/06/03 18:11 ] 言語 | TB(0) | CM(0)

2017年06月03日(土)

2017年5月の読書メモ 

結婚と家族のこれから ~共働き社会の限界~ 〔A-〕
快楽の脳科学 「いい気持ち」はどこから生まれるか〔B〕
神さまの怨結び〔B〕
真夜中のX儀典 1〔B+〕
フリーランチの時代〔B〕

神さまの怨結び 2〔B〕
完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)〔B+〕
真夜中のX儀典 2〔B+〕
キミとは致命的なズレがある〔A-〕
真夜中のX儀典 3〔B+〕


以上10冊です。5月は数も種類もそれなりに読むことができたので、結構満足です。4月に続いて評価C以下はありませんでした。6月もこうだと良いね。

マンガワンというアプリで、「今際の国のアリス」を全巻読みました。デスゲーム系の漫画で面白かったです。終わり方、オチがつまらないという書評を目にしましたけど、あれはあれで良かったんじゃないのかな。途中のゲームが盛り上がったので、あまり気にならなかったです。



[ 2017/06/03 18:08 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)

2017年05月27日(土)

真夜中のX儀典 3 



著者:馬鈴薯、 山口ミコト
発売日: 2016/2/26

評価〔B+〕 役者はそろったようですが・・・・・・。
キーワード:サスペンス、オカルト、ホラー、

「その中に“真犯人”がいる・・・?」(本文より抜粋)


来月ゆっくり読もうかと思っていたけれど、2巻終盤の答えが早く知りたくて読んでしまいました。

Xの可能性が高い人物を特定しましたが、事件解決には至りませんでした。しかし、新たな関係者が発覚し、その人を追うことになります。ようやく役者がそろってきたといった感じでしょうか。少しずつではありますが情報が増え、次の展開が気になります。

登場人物たちが持つX能力はどれも便利で、能力がなかったとしたらすぐ行き詰ってしまう展開でも、すんなり打破できてしまいます。便利過ぎて物語が破たんしないようにするのが難しそうですが、うまくできていると思います。

浩樹の事件も霧島家の事件も一気に解決へと近づきつつあります。あとがきに、本書を読み終わった時点で推理可能と書かれているので、最終巻を読む前に一度じっくり考えてみませんか? 私も考えてみます。




ネタばれ推理ごっこは続きにて↓

[ 2017/05/27 21:42 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年05月27日(土)

キミとは致命的なズレがある 



著者:赤月 カケヤ、 晩杯あきら
発売日: 2011/5/18

評価〔A-〕 後半の急展開が良かったです。
キーワード:サスペンス、学園、記憶、

「最近、何か変わったことは起こっていないか?」(三章より抜粋)


ここ数年の記憶しかない高校生・海里克也が、不可思議な現象を体験するようになり、非日常の世界へと迷い込んでいくサスペンスです。第5回小学館ライトノベル大賞・優秀賞。

まあ記憶がないってところからしてかなり怪しげです。序盤から伏線を見逃さないよう警戒し、主人公の断片的な記憶や周囲の人間の言動から真相を推量しながら読んでいたのですが、うまく騙されてしまいました。著者のミスリードに見事にひっかかったようです。どの場面もつじつまがあうのは巧妙でした。これは強引かなと思うところもありましたが。推理するのも可能・・・・・・かもしれませんが、サスペンスと表現したほうがしっくりきます。

序盤から中盤にかけてじわじわ怖くなってくるのは良いのですが、テンポが良いとは言えず少々退屈でした。しかし、途中から少しずつ真実が明らかになり、驚きつつもどんどん引き込まれ最後まで一気に読みました。特に、遠崎家の場面で隠されていた秘密が暴露されるのは、その場面の結末とともに衝撃的でした。

ライトノベルっぽさはあまり感じられず、一般書籍として出しても違和感なさそうです。



ネタばれ話は続きにて↓
[ 2017/05/27 21:30 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

2017年05月23日(火)

真夜中のX儀典 2 



著者:馬鈴薯、 山口ミコト
発売日: 2015/6/26

評価〔B+〕 今度は知恵比べ。
キーワード:サスペンス、オカルト、ホラー、

「ぜひあなたがたの知恵と能力をすべて使って、“X”を見つけ出してください」(本文より抜粋)


事件の真相を知るために、霧島祥を探す浩樹たち。彼を追ううちに、予想外の出来事が起きます。

体を交換しているため誰が誰か混乱しそうですが、すぐ脇に人格の顔を描いてくれるので分かりやすくて読みやすいです。サスペンスらしく、謎が一つ解けたかと思ったらまた新たな謎が現れ、読者を飽きさせません。本書の前半で、ようやく目標ができたといったところかな。

この漫画の題名にもなっている「真夜中のX儀典」とは何かが明かされます。そして、ある場所で数人を相手に知恵比べをするのですが、ここでも肉体交換が絡んできてややこしいのですが、あれこれ考えるのが面白いです。

本書の最後に、一つ問題が提示されます。3巻の冒頭で答えが明らかになると思うので、推理してみたので正解だと嬉しいです。



↓ネタばれ推理は続きにて。


[ 2017/05/23 21:49 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2017年05月23日(火)

完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫) 



著者:若林 正恭
発売日: 2015/12/25

評価〔B+〕 少しずつ変わっているのが興味深いです。
キーワード:エッセイ、芸能、お笑い、テレビ、文庫化、

誰もぼくのことなんて見ていない。それはわかっているのだ。だがしかし、だ。ぼくなのだ。ぼくが!見ているのだ!(「自意識過剰」より抜粋)


お笑いコンビ・オードリーのピンク男じゃないほう、スーツ姿の常識人っぽいほうの若林さんが雑誌で連載していたエッセイをまとめた本です。完全版ということで100ページ以上加筆されています。

どうやら人見知りかつ自意識過剰で有名らしく、その内面を飾ることなく明かしています。内向的な人なら結構共感できる点も多いのではないでしょうか。個人的には、「テレビのお仕事をしていくうちに感じてたのが、世の中の人は食べ物にすごい興味があるんだな」、あたりがかなり頷けます。芸能人でもそう思っている人がいて、なんか安心しました。

一つひとつのエッセイが数ページと短いためか、序盤は物足りなさを感じていたのですが、中盤以降は彼の行動に変化が出始めて面白いです。最初は無趣味だった彼が、面白いものを見つけて変わっていくのは良いですね。

「ネガティブモンスター」では考えすぎない方法を考え、ネガティブを潰すのはポジティブではないと結論付けます。また、「書籍化します」では、物事を楽しむためにはどうするのかを悩み、彼なりに答えを出します。こうした内向的な人なら身に覚えがありそうなことに対し、あやふやにせずきっちり言葉で説明しているのが良いですね。抽象概念を言葉にする能力が高そう。

短いものより長い文章のほうが面白かったので、次があるなら少し長めのエッセイを出して欲しいです。



[ 2017/05/23 21:40 ] 随筆 | TB(0) | CM(0)

2017年05月19日(金)

神さまの怨結び 2 



著者:守月 史貴
発売日: 2015/11/20

評価〔B〕 雰囲気そのままに。
キーワード:呪い、オカルト、現代

「『他人のため』という動機ほど危ういものはない」(本文より抜粋)


一度完結した後、掲載誌を変えて続編が出ました。前と変わらず基本的に一話完結形式のエロティック+サスペンスです。

1巻では蛇とクビツリが話の中心だったせいか、呪い人たちの物語が少なく物足りない感じもしました。しかし、今回は二人は主役となることなく呪い人のほうに重点が置かれ、様々なケースが描かれています。少しずつ違う話を見せていくのではなく、結構大きく異なります。終盤の男が嫌いな女子高生・知霧の話は、もっと後の巻で登場するような特殊な出来事で驚かされました。どうなっちゃうんだ、あれ。

可愛いもしくは可愛らしい表情だけでなく、攻撃的になっている憎悪の顔も迫力があります。表情を大きく変えることで、それぞれの表情が引き立てているのだと思います。ホラー風なので、あれぐらいちょうど良いのかもね。




[ 2017/05/19 21:37 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)