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2019年06月19日(水)

PTA不要論 



著者:黒川 祥子
発売日: 2018/5/16

評価〔B+〕 私も不要に一票。
キーワード:学校、PTA、役員、教師、教育、

これほどの負担と労力とストレスを強いられながら、意味が見出せない組織が戦後70年も延々と続いている。あるのが、当たり前とされて・・・・・・。(第六章より抜粋)


子供の頃は、PTAは保護者と先生がなんだか集まって何かしているよく分からない組織でした。大人になってから体験談を聞いたり読んだりしてみると、どうも問題が多い組織のようですね。

役員になると多くの時間を犠牲にして活動しなければならないのですが、その活動が本当に子供たちの教育に役立っているのか分からないものがあります。本書で挙げれた先生たちへのお茶くみやベルマーク集計は大いに疑問です。家庭の事情は一切考慮せずに時間と体力を捧げなければならないのが辛いです。

一番酷いのは任意加入なのに、古参の参加者がさも強制加入であるかのように説明していることではないでしょうか。自分たちが苦労したのだからあなた達もしなさい、と中学生の部活動の悪習のようです。義務ではないのですから、参加したい人が行うボランティア制が理にかなっています。しかし、何らかの理由で未加入でいると、その人の子供が大人からいじめられる可能性があるというのですから酷いものです。

PTAを必要であると主張する本部役員の弁も載っていますが、他人事のようであり賛同できません。理解しがたい意見もありましたし。もっと現場でうまく行っている、こうした場合に必要だという意見が聞きたかったです。その上で要か不要か考えてみたかったです。

誰のための組織と活動なのか。本部の人々も原点に戻って考え直してもらいたいです。



[ 2019/06/19 19:53 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

2019年06月08日(土)

竜の学校は山の上 



著者:九井 諒子
発売日: 2011/3/30

評価〔B+〕 どの世界も味があります。
キーワード:短編集、オカルト、ファンタジー、現代、

「違った方向から竜を生かす方法を私たちと一緒に考えてみないか?」(本文より抜粋)


現実の中に適度にファンタジーが入り込んでいる物語が目立つ短編集です。公表済み7編と描き下ろし2編の9つが収録されています。

「ダンジョン飯」の著者の短編集ということで手に取りました。完全にファンタジーの世界もありますが、現実感が損なわれない程度にフィクションが混じった数々の話が個性的で面白いです。大笑いしたりタブーを取り上げたりのめり込んだりと強い印象はあまりないものの、読み終わった後ちょっと良いなと思ったり自分に当てはめて考えてしまったりする良さがあります。

序盤の短編の重い雰囲気よりも、終盤のゆるい空気ですが独特の味が出ている短編のほうが好みです。馬人間と猿人間が共存する「現代神話」や、竜が存在する現代日本の「竜の上の学校は山の上」が気に入っています。後者に登場する部長のカノハシさんは格好良いです。最後の彼の疑問に対する答えが印象深い。

著者の違う短編集にも興味がわきました。


[ 2019/06/08 21:46 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年06月08日(土)

数学女子 4 



著者:安田 まさえ
発売日: 2014/9/27

評価〔A-〕 なつかしいなあ。
評価〔B+〕 なつかしいなあ。
キーワード:数学科、女性、大学、

「何よ、相談じゃなくて決意表明じゃない」(本文より抜粋)


就職する者も進学する者もついに面接や試験が始まります。

ゆみの意外な心境の変化あり、まなも大胆な決断ありと山あり谷ありです。3巻同様きちんと大学生の生活や心理の変化を描いていて、こうした現実味のある理系の日常を紹介してくれる漫画は少ないと思います。教授たちの気持ちも理解できるし、まなの母の様子もよく見る光景です。高校生や文系だった人にも雰囲気は伝わるはず。数学の難しさは別として。

次で最終巻なので、進路や恋愛も全て決着がつくのでしょうか。スパッと綺麗に終わって欲しいです。


[ 2019/06/08 21:45 ] 4コマ漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年06月08日(土)

2019年5月の読書メモ 

「過剰反応」社会の悪夢〔B〕
うわばみ乙女ずかん 1〔B〕
殺人鬼探偵の捏造美学〔B+〕
数学女子 3〔B〕
アスペル・カノジョ 1〔A〕

ナナマルサンバツ 15〔B+〕
裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル〔B〕
非社交的社交性 大人になるということ〔C+〕


以上、8冊でした。最近漫画が多いのでちょっと活字を読むように意識しました。それでも漫画と活字が半々。その活字も小説が多くなっていますしバランスよく読むのは難しいですね。

「殺人鬼探偵の捏造美学」はA-にしようかB+にしようか迷いました。好みと面白さが同じくらいなら判定しやすいのですが、ある部分はすごく良くて、別のある部分はあまりという本は本当に迷います。B++とか作ろうかと考えてしまいます。

レンタルで漫画を借りて読みました。ブログには感想を書きませんが、どの作品をどこまで読んだのか分からなくなりそうなのでどこかに記録したほうがいいのかな。



[ 2019/06/08 21:43 ] 月別まとめ | TB(0) | CM(0)

2019年05月28日(火)

非社交的社交性 大人になるということ 



著者:中島 義道
発売日: 2013/5/17

評価〔C+〕 実質エッセイ本です。
キーワード:哲学、現代、哲学塾、若者

だが、この際とくに言っておきたいのは、きみと異質な人々を切り捨てるのではなく「大切にする」ことである。(はじめにより抜粋)


題名の「非社交的社交性」とはカントの言葉で、人間は我慢できないが離れることもできない人々に囲まれて生きているという意味だそうです。少し調べてみたところ著者は人間嫌いみたいなので、そういう人が人間関係をどう思いどう実践しているのか、哲学者から見た人付き合いとはどうなのか興味があって手に取りました。

前半は哲学のエッセイと著者の半生が書かれています。エッセイの部分はカントが中心でまったく知らないことが多く興味深かったです。学問とは少し外れた哲学者の飲み会の話題は何か、なども面白いです。少子化などの社会問題には触れないところがいかにもって感じですよね。

後半は著者が主催する哲学塾について、日頃思っていることや印象に残る出来事を綴っています。特にある種の特徴、言葉を額面通りに受け止め批判に弱い生徒たちの言動を紹介しています。はじめは穏やかに紹介しているのですが次第に辛辣になって、少々戸惑いましたしあまり良い気分ではありませんでした。そして、前半では自分は哲学を続けているので真っ当な社会人とは違うと言っているけれど、後半では生きづらそうに生きる生徒たちに対してもっと真っ当になれと諭しているのが、なんだか皮肉っぽくて印象に残りました。

上記のとおり本書は哲学の本というより哲学者のエッセイです。勘違いしないように注意してください。



[ 2019/05/28 22:19 ] 随筆 | TB(0) | CM(0)

2019年05月28日(火)

裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル 



著者:宮澤 伊織
発売日: 2017/2/23

評価〔B〕 一番見せたいのはホラーの部分だと思う。
キーワード:都市伝説、ネットロア、SF、裏側、現代、ホラー、

「そうそう、そういえば、くねくねってどういうところに出るお化けなの?」(本文より抜粋)


異世界から連想するのはゲームでよくあるファンタジーの世界ですが、本書に登場する異世界は現代と似ているけれど人はいない得体の知れないそれです。女子大生・紙越空魚(そらを)は異世界探検中に、金髪の女性・鳥子に助けれたことが縁で行動を共にします。日常と非日常を行き来する探検物語です。

ハヤカワ文庫なので近未来SFなのかと思い込んでいましたが、SFのようでもあり、オカルトもののようでもあり何とも断言しにくいです。都市伝説や怪談、ネットの都市伝説であるネットロアを参考にしているのでそう感じるのかもしれません。不思議な現象や存在をつめこんだ人間のいない廃墟の現代、といったところでしょうか。

難しい機械や理論は出ないので気軽に読めます。平凡な場所から一歩踏み出すと謎に満ちた世界と未知の生物(?)というのもワクワクします。しかし、のめり込むほど面白いかと聞かれれば、残念ながらそうでもありませんでした。好きな題材なのですが。もう少し怖くても良かったかな。

文庫本には珍しく挿絵があります。どちらかというとライトノベル寄りのSF小説でした。


[ 2019/05/28 22:17 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2019年05月22日(水)

ナナマルサンバツ 15 



著者:杉基 イクラ
発売日: 2018/3/2

評価〔B+〕 ようやく役者が揃いました。
キーワード:クイズ研究会、学園、部活、早押し

「ああ・・・まさかここでこんな煽られ方をするとは思わなかった。」(本文より抜粋)


予選の敗者復活戦と全国大会招集とSQはどんどん進みます。今まで盛り上がり続けていたためかどうかは分かりませんが、この巻では一時休憩のような展開です。

予選を勝ち抜いたチームは招集直後からクイズを警戒しているのが面白いです。現実の高校生クイズでも、いつどのような形でクイズが行われるのか分からないので当然と言えば当然なのですが、あの立場になったら凄く気疲れしそうです。全国大会の本選は次の巻になりますが、また熱い戦いが見られそうです。

また、本書ではこの漫画の題名に関するエピソードが出てきます。あのシーンが一番の見どころかもしれません。クイズに関しては本当に笹島は格好良いなあ。

恒例の巻末クイズは50問。私の苦手な分野でした。正解は11問、意外にも14巻の時よりは当たってました。




[ 2019/05/22 20:43 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)