FC2ブログ







2019年01月20日(日)

θ 11番ホームの妖精 アクアリウムの人魚たち 



著者:籘真 千歳
発売日: 2016/1/23

評価〔B+〕 意外と客が来てるんだな・・・・・・。
キーワード:SF、未来、駅、

貨物車輌の上には見慣れたコンテナではなく、直方体の棺のようなものが立てて並べられています。(本文より抜粋)


「θ 11番ホームの妖精」シリーズの2作目です。駅を担うコンピュータ・アリスが中心となる短編と、特殊な輸送物をめぐる様々な計略に巻き込まれる中編の2編からなる連作集です。

このシリーズはT・Bのいる場所と彼女自身が特殊なため、大きな出来事になることが多いです。短編のほうは軽めに書かれていますけど、結構大事だと思うんだけどな。

中編で登場する多々良美波が印象深いです。彼女とT・Bのやり取りは二人の事情を目に見える形で表現しているようで、分かりやすくて良かったです。彼女の本気には驚かされました。凄い。また、中編の冒頭で話題となった四種類の人間の話は興味深いです。こういうちょっとした雑談はお気に入りなので、もっと劇中に散りばめてほしいなあ。

著者のスワロウテイルシリーズと世界が繋がっているのが分かる台詞が多いです。そちらを読んでいれば分かることもありますが、未読でも影響なく十分楽しめますのでご安心ください。



[ 2019/01/20 11:58 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2019年01月20日(日)

θ 11番ホームの妖精 鏡仕掛けの乙女たち 



著者:籘真 千歳
発売日: 2014/7/10

評価〔B+〕 やはりオペレーター台詞が格好良いです。
キーワード:SF、未来、駅、

「ええ、θのおまじないです」(本文より抜粋)


鏡状門で短時間で長距離移動が可能となった世界で、地図には存在しない幻の駅で働く女性、T・Bの物語です。電撃文庫から出ている同名小説を未収録作品を加えた増補改訂版です。

地の文章はT・Bの一人称なので、読みやすく分かりやすいです。のんびりした雰囲気はライトノベルのそれですが、未来技術の説明が丁寧でしっかりしていて陳腐さは感じません。良く言えばライトノベルとSFのいいとこどりです。どれも物語の核となる部分は深刻で重いですが、読後感は良いです。また、T・Bのいる場所は限定されているので、登場人物も少なく覚えやすいのも個人的には良いです。ただでさえSFは設定が多いので。

電撃文庫版は既読でしたので新鮮さはないものの、細かい内容は忘れていたので十分楽しめました。改めて読んだらアニメで見たい気分になりました。映えそう。著者の他作品・スワロウテイルシリーズとの繋がりもありますので、そちらを読んだ方にもおすすめです。



[ 2019/01/20 11:56 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

2019年01月10日(木)

幽麗塔 8 



著者:乃木坂 太郎
発売日: 2014/7/30

評価〔B+〕 財宝探しよりも・・・・・・。
キーワード:サスペンス、戦後、

「顔を隠す必要もないだろ、『死番虫』。」(本文より抜粋)


何人もの犠牲者を出してきた幽麗塔の財宝探しもようやく最終盤となりました。少し前からだけど、沙都子の役どころがお嬢さんではなくお笑いになってきているような。

丸部の推理が合っているのか?誰が一番怪しいのか?財宝はあるのか?などいくつもの謎がありましたが、それらに答えが用意されています。もっと出し惜しみするかと思っていたけれど、意外とあっさり素直に終わりました。

全て終わったからもう語るべきことはないのではと思いながら読み続けたら、あの人物の口から予期せぬ計画が語られて驚きました。いやもう何言ってるの、聞かされた某でなくても――は?ですよ。前半の驚きを忘れそうになりました。終わったと思ったらまだ山場は残されていました。どうなってしまうのでしょうか。



[ 2019/01/10 21:19 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年01月10日(木)

教えて 劉老師! 2カ国語声優の日常 



著者:劉セイラ
発売日: 2018/5/18

評価〔B〕 KOFを久々にやりたくなってきました。
キーワード:声優、中国、外国人、

兄さんって……どういうもの!?(本文より抜粋)


アニメや漫画が好きで日本に来る外国の方はたくさんいますが、それらを仕事にまでしてしまう人はなかなかいないと思います。中国に生まれ今は声優として活躍している著者は、その少数派であろう人たちのひとりです。彼女の感じた文化の違いや誤解を楽しく紹介しています。さらっと書いてあるけど、北京外国語大学卒業って凄い頭良さそう。

アニメで知っている日本と現実を比較して戸惑ったり喜んだりするのは、定番かもしれませんが面白いです。どこの国の人でもオタクはやはりオタクなのかもしれませんね。日本の文化は中国由来のものが多いですが、伝わるまでに変わってしまったのか、少しずつ違うのが興味深いです。例えば、緑の帽子の意味。例えば、ゼスチャー。後者はどういった経緯であの形になったんだろうか。中国の中でもさらに違いがあるのがややこしいし面白いです。それと、ひとりっ子政策の影響が少し出ているのは意外でした。

声優ならではのエピソードもあり、声の収録の方法に違いがあるとは知りませんでした。どちらが良いとは言えないけれど、慣れないと大変そう。あちらでは実写ドラマも声優が声を当てているそうで、なんだか不思議です。役者さんは声にあまり思い入れがないのでしょうか。

終盤のKOFの約束は良い話でした。今後のさらなる活躍を期待しています。



[ 2019/01/10 21:17 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年01月02日(水)

おとなのほうかご 4 〔完〕 



著者:イチヒ
発売日: 2018/10/22

評価〔B+〕 おとなじゃない人が表紙なのか・・・・・・。
キーワード:超短編、ギャグ、オムニバス、恋愛、

私・・・・・・ひとつだけ・・・思ったことがあるのよ――・・・(第116話より抜粋)


あとがきを読むまでまで知らなかったのですが、これが最終巻です。

この手の軽い日常ものには珍しく時間が着実に流れ、男女の関係も変化があるのが良かったです。基本的に女性のほうは最近流行りの残念美女ですが、ゆるいギャグが合っていていつもどおり面白かったです。恋愛が進展しそうでしなかった二人もいれば、急展開を迎えた二人もいて、結構意外な結末でした。ま、いっか、で決断したあの人物は器が大きい。本当に。

もう少し見ていたかったのでここで終わるのは残念ですが、このあたりで閉幕となるのが裏表紙に書かれたように、ちょうどいい感じなのでしょう。楽しませてもらいました。次の漫画も期待しています。



[ 2019/01/02 22:22 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2019年01月02日(水)

異世界に語彙力があるとは限らない 



著者:坂野 杏梨
発売日: 2018/6/25

評価〔C〕 瞬発力はありましたが。
キーワード:異世界、ギャグ、ファンタジー、語彙力

「何言ってるか全然わかんねェよ!!!」(本文より抜粋)


斬新な発想さえあれば語彙力や作文能力がなくても創作物はできるのか?をギャグ漫画の形で表現したのが、本書だと思います。

普通の高校生が突然異世界に飛ばされるというおなじみの展開ですが、言葉をより知っているほうが強いのは面白いです。ファンタジー世界なのにそれらしき戦いをせず、口喧嘩のみしているように見えるのはなかなか新鮮です。雰囲気も軽いし。

1話目は面白かったのですが、全体的にはそれほど・・・・・・。3人目の敵あたりからパターンが読めてしまい、意外性がなくなってしまったのが原因だと感じました。何か変わった勝負もできたのでは、と思ってしまいました。例えば、しりとり勝負とか。

何が物足りなかったのかうまく表現できません。あの世界に行ったらボコられそうでマジヤバい。



[ 2019/01/02 22:20 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

2018年12月30日(日)

2018年のまとめ 

今年は30日にまとめです。

2017年に読んだ本は83冊でした。昨年の104冊から大幅に減りました。理由は他の趣味に時間とお金を取られていたからです。昨年末は「数にこだわらずに」なんて書いていたら、本当に少なくなってしまいました。意図的に減らしたわけではないのですが、やはり一応の目標はあったほうが良いのでしょうか。内容は以下のとおりです。

小説 (15)
ライトノベル (2)
漫画 (34)
4コマ漫画 (7)
随筆 (4)
社会・歴史 (9)
心理・哲学 (4)
自然科学・医学 (3)
言語 (0)
実用 (5)
WEB漫画・同人漫画 (0)

ライトノベルが7から2と大きく減りました。心理・哲学も減りましたが、これは全体の数が減っているので妥当な線でしょう。小説が減っていないのは結構創作を読んだということで、これも私の印象からすると納得できる数字です。

漫画は半分を超えたと思っていたけれど、漫画と4コマ漫画を合わせても僅かに半分に届きませんでした。かなり意外です。もう一冊読めばちょうど半分だったのですが。

数字の上ではそれなりにバランスよく読書できたかと思います。

評価別の数のほうは、

〔S〕 0冊
〔A〕 12冊
〔B〕 64冊
〔C〕 7冊
〔D〕 0冊
〔E〕 0冊

です。相変わらず評価Sと評価D以下がなく、評価Bが多いですね。約77%がBか・・・・・・もっとはっきりさせたほうがいいんですかね? どれも普通では見ていて味気ないかもしれませんし。少し前にランクではなく100点満点で評価している書評を見て、これのほうが見やすいかなとも思いました。どうするかはあとで考えてみます。

数は少なかったけれど退屈な読書ではなかったと思います。来年も今年同様あまり数にこだわらずに読書していきます。それでは2019年、12年目もよろしくお願いします。

良いお年を。


[ 2018/12/30 17:05 ] 年別まとめ | TB(0) | CM(0)