2016年03月30日(水)

社内失業 企業に捨てられた正社員 



著者:増田 不三雄
発売日: 2010/11/17

評価〔B+〕 将来に対する不安が強いみたいです。
キーワード:企業、仕事、雇用、社会問題、

社内失業者にたいして、狡猾に仕事を他人に押し付けて開き直っているイメージを持っていた方も多いのではないか。そうした方には、彼らが仕事をしていないことで苦しんでいるというこれらの姿は、驚きかもしれない。(本文より抜粋)


景気が良くないので、失業やニート、解雇などは前からよく耳にしていましたが、社内失業という言葉は最近になってから初めて聞きました。社員であるのに失業している? どういうことなんだろうと思って調べてみたら、解雇されていないのに仕事がない状態のことを指すとありました。なぜそのような社員が生まれてしまったのか、実態はどうなっているのか、新しい社会問題に迫ります。

就職できない人が大勢いる中で、正社員で仕事をしなくてお金がもらえるのは羨ましいと思うの方がいると思います。しかし、当人たちは若く仕事をする意欲もある人が多いようです。だから、仕事をさせてもらえず成長することもできず、転職するのも難しい状況に陥ってしまった人の苦悩が書かれています。

原因は彼らが無能だからではなく、企業の厳しい経営状況や上司たちの教育する余裕のなさなどが主なようです。即戦力ばかり求めて社内教育を後回しにしてしまった結果が、社内失業となって若い世代へ押し付けられてしまったと言えるでしょう。

本書で挙げられている人たちは、本人ではなく会社や上司に問題がある事例ばかりです。やる気うんぬんの問題ではありません。経済的な理由から、余剰社員を解雇するより自主退職するように仕向けることは知っていますが、新卒や未経験の人を採用したならきちんと教育すべきなのではないでしょうか。

社内失業は本人たちの人生はもちろん、企業側も人材を遊ばせて賃金を払っている状態なので大きな損失です。些細なことでも良いので、教えて育てていく姿勢が大切だと感じました。仕事がないのは探さないからだ、本人のせいだ、と仰る方には、本書を読んでいただきたいものです。


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[ 2016/03/30 21:16 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

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