2016年03月24日(木)

連続殺人鬼 カエル男 



著者:中山 七里
発売日: 2011/2/4

評価〔B+〕 色々考えてしまう結末でした。
キーワード:殺人事件、刑法、

今朝もテレビのニュースキャスターが怯えるように言っていた。カエル男は誰なのか。カエル男は何処に潜んでいるのか。そして、カエル男が次に狙うのは誰なのか。(本文より抜粋)


殺人現場に稚拙な文章を残し、いつしかカエル男と呼ばれるようになった犯人。動機も目的も声明文の意味も分からないまま、次々と事件は起き発展していきます。

中盤まではよくありあそうな推理ものでしたが、終盤の事件の構造が明らかになるにつれ驚かされました。犯人の動機は理解できないわけではありませんが、その手段が酷いです。犠牲となったあの人の人生を考えるとなかなか辛いものがあります。最後の最後で明らかになる主題も興味深かったです。また、余韻というには強烈な、今後何が起きるか予測できる結末がインパクトがありました。登場人物たちの過去や人生をふまえたうえで、物語終了後に起きる事件を想像すると、モヤモヤした何とも表現しにくい気持ちになりました。あのような終わり方は、巧みだと思います。

あ、犠牲者の意外な共通点は明かされる前に気がつきました。先に分かったのが少しだけ嬉しい。

しかし、警察署のあの大事件や終盤暗闇でのあの場面は、冗長だったように感じました。さらりと流してくれればあまり気にならなかったのですが、結構長かったです。著者が書きたいものだったのかもしれませんが、盛り上げるのなら他の演出にしてほしかったかな。このあたりは好みの問題なので、合うかどうかは読んだ人次第でしょう。


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[ 2016/03/24 22:33 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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