 
| 著者:うぐいす 祥子 発売日: 2015/2/2
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評価〔B〕 意外性があります。キーワード:ホラー、短編集、
「そうだ!今から行ってみないかい? あの秘密基地へ!」(本文より抜粋)
『死人の声をきくがよい』のひよどり祥子の別名名義でのホラー短編集です。どうやら電子書籍のみ販売されているようです。
調べてみたところ、2006年から2008年と少し前の作品集なので、現在の絵柄と比べるとやや古い感じがします。ホラー少女漫画のイメージどおりです。内容はどれもありきたりと思いきや、意外な展開に少々戸惑うこともありました。これで良いのか?と思うような終わり方もあり、それはそれで良かったと思います。
上記の台詞を引用した「ふたりの秘密基地」が面白かったです。裏の裏をかくような感じが好きです。「這い寄る足」も描写は気持ち悪いのですが、結末が予想外で良かったです。
どうしても比べてしまうのですが、全体的には『死人の声』のほうが質が上のように感じました。あ、でも、気味の悪さでは本書のほうが上かも。本書を読んだ後に『死人の声』を読んだら、感想もまた違っていたかもしれませんね。
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