2016年01月07日(木)

独立国家のつくりかた 



著者:坂口 恭平
発売日: 2012/5/18

評価〔C〕 魅力的な面もありますが・・・・・・。
キーワード:社会、人生観、生き方、レイヤー、

それは「変える」というよりも「拡げる方法論である。生き方は無数にあるということを気付く技術。(プロローグより抜粋)


土地は本来誰のものでもないのになぜ家賃を払わなければならないのか?など、根本的な疑問、文中の言葉で表現するなら『子どもの質問』を真剣に考え、行動し解決していく著者の姿・生き方が紹介されています。ちなみに題名の独立国家は、領土や国民のいる国家ではなく有志連合みたいな集団を指します。僕はNGOやNPOを連想しました。

視点を変え常識的なものを疑い、解決のため試しにやってみる。法律等の既存のシステムは壊さずに、著者はレイヤーと呼ぶ個人の世界(または価値観や視点)を多くの人と交流させることで、世の中や人生をより良くしていくのは良い発想だと感じました。他人と助け合い、自分の生きたいように自由に振る舞ってもなんとか生きていけるとも説いています。

しかし、著者のように欲の極端に少ない人なら可能性はありますが、大部分の人には難しいと思います。見栄や欲の強い人、競争や順列によって人生をはかる人もいます。それに加えて、著者は文明の発達に興味がなさそうですが、不便を受け入れられない人もでてくるでしょう。皆が好きなようにいきたら、現代の大部分は失われてしまうでしょう。著者はそれでも良いと反論しそうですけど。

また、各個人のやりたいことや得意なことなんてどうでもよく、これをするために生まれてきたと使命感を持って生きようと主張していますが、素直に賛同できません。個人の生き方の話をしていたのに、個人の自由を否定しているようでなんか受け入れられないなあ。

批判ばかりしてしまいましたが、共感した考えもありますし、一つの生き方としては魅力的だと思います。でも上に書いたように、皆が同じようにできるかと言ったら至難の業でしょう。ただ、著者にはこの生き方を貫き通してほしいです。



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[ 2016/01/07 21:33 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

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