 
| 著者:山形 石雄 発売日: 2014/11/21
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評価〔A-〕 黒の徒花と7人目の狙い。キーワード:ファンタジー、ミステリー、
手立ては、何かないのか。ここから、できることはもうないのか。アドレットは必死に頭を巡らせる。(三章より抜粋)
情報が増えるにつれて新たな謎も出現し、アドレットは苦悩します。テグネウの渾身の罠、黒の徒花を打ち破ることはできるのか。
ここ数巻は六花の勇者の中の一人にスポットを当て、内面や境遇を詳しく紹介していました。そして本書ではフレミーです。彼女の人生は予想通り激動で、なかなか表に出てこないフレミーの心情も知ることができます。現在のような彼女に至ったのも、当然かなと感じました。
残念だったのは、同じような議論が繰り返され、あまり話が進まなかったことです。疑心暗鬼の勇者たちを見せ緊張感を出すのは良いのですが、何度も見せられるとさすがにもういいかな、と思ってしまいます。しかし、終盤になって某からある重大な謎が明かされます。おそらく僕が今まで見たことがなかったような種類の策略に、そしてテグネウの狡猾さに驚きました。いやー、唸ってしまうくらい良かったです。秀逸。
テグネウが有利な状況で、六花の勇者たちはどのような決断をし行動するのか。6巻も楽しみです。
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