2015年12月21日(月)

独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫) 



著者:平山 夢明 (著)
発売日: 2009/1/8

評価〔D〕 読後感が良くないです。
キーワード:ホラー、短編集、文庫化、

私は小は道路地形から大は島の位置まで網羅した単なる地図なのでございます。(本文より抜粋)


面白い推理小説を求めて買ってみたら、そうではなくSF要素のあるホラー小説短編集だったのが本書です。「このミステリーがすごい!」2007年版で第1位。表題作が日本推理作家協会賞を受賞しています。

なんと表現したらいいのか、不快や嫌悪を感じる物語が多かったです。単に怖いだけならばよいのですが、読んでいて辛くなるような展開や救いがなさそうな結末はいただけません。こうした残忍なものにもう少し耐性があるかと思っていましたが、そうでもなかったようです。気味の悪さ、やるさなさ、不快などがごちゃまぜになって読後感が良くないのも、印象が悪い原因の一つだと思います。

しかし、アイディアは豊富で迫力があります。「Ωの聖餐」や「オペラントの肖像」はSF小説に近く興味深かったです。グロテスクな表現を省けばまさにSFといった内容。また、評価の高い「独白するユニバーサル横メルカトル」は、地図が一人称で喋る独特の物語ですが、展開や結末はそれほど良くはなかったかな。

だいぶ人を選ぶ本です。Amazonの書評で『怖いもの見たさ』と書いている方がいましたが、結局最後まで読んだのは、そういうことなのかもしれませんね。


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[ 2015/12/21 21:25 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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