2015年11月03日(火)

老子・荘子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 



著者:野村 茂夫 (著), 谷口 広樹 (イラスト)
発売日: 2004/12/25

評価〔B+〕 儒教とは違う道家思想について。
キーワード:中国、古典、思想、無為自然、徳

無為を為せば、即ち治まらざること無し。(第三章より抜粋)


道家の大家である老子と荘子の思想をまとめて老荘思想と呼ぶそうです。二人の名前はよく聞きますし、学校でも習った・・・・・・んでしたっけ? にも関わらず、内容の方はほとんど知りません。古代中国で生まれた儒教とは異なる思想・教えを分かりやすく説明した、老荘思想の入門書です。

儒教が成功・出世を目指した現実的なものならば、老子の教えは俗世間とは別の精神的な豊かさを目指したもの、だと感じました。自然体を何より好みます。赤ちゃんを道に近い徳のある者として褒めていて、徹底していると感じました。欲のない、未発達だが穏やかな世界を目指していたようです。

荘子の教えはさらに哲学的なものです。荘子の文章のほとんどが寓言で、分かりやすく書かれているはずなのに、内容が壮大過ぎて分かるような分からないような感じです。禅問答のような、宗教のような雰囲気です。荘子とは論理を重視する恵施との問答が、両者の違いを際立たせていて印象深かったです。

また、現代の日本でも耳にする言葉、「足るを知る」「大器晩成」や「朝三暮四」「胡蝶の夢」などの出典が二人の思想だと知って驚きました。前二つは老子、後の二つは荘子の文章で紹介されています。僕のように、ちょっと気になったから試しに読んでみよう、くらいの人に合っている解説書だと思います。


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[ 2015/11/03 21:03 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

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