2015年10月11日(日)

玩具修理者 



著者:小林 泰三
発売日: 1999/04

評価〔B+〕 ホラーだけど、SFの要素もあります。
キーワード:ホラー、SF、

「・・・・・・ある意味では秘密かもしれないわ。一度も人に言ったことがないから」(本文より抜粋)


短編の表題作と、長めの中編「酔歩する男」の二編で構成されているホラー小説です。なんか怖いものが読みたくなり、また読んだことのない作家の作品が読んでみたいとも思っていたので、本書を選んでみました。第2回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。

表題作はある男女の会話なのですが、なかなか不気味で分かりやすいホラーでした。最初は男性の言うように、この話は何の関係があるのだろうと疑問に思うのですが、徐々にそれを忘れて話に没頭してしまいます。でも、単に怖がらせるだけで終わらないのが良くて、面白かったです。

二編目はSFっぽいホラーです。ある男性がパブに行った帰りに、見知らぬ人から不思議なことを尋ねられる場面から始まります。始めは意味が分からないのは表題作と同じです。しかし、それとはまったく違う方向へと進んでいき、驚くべき運命に囚われた者の不幸を描いています。血や肉など視覚的な怖さは少ないですが、想像すればするほど怖くなってくる類のものです。状況が複雑なので分かりにくく、話が冗長に感じられる時があったのが、欠点といえば欠点かもしれません。もう少し短くても面白さは変わらなかったと思います。

二編目を絶賛している方が多そうですが、表題作のほうが明快で、読む前に期待していたホラーっぽくて好みでした。


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[ 2015/10/11 09:50 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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