2015年08月23日(日)

死人の声をきくがよい 



著者:ひよどり祥子
発売日: 2012/8/20

評価〔A-〕 斬新ではないけれど怖いです
キーワード:ホラー、霊感、

霊たちが現れるのはたぶん理由がある。誰かに何かを訴えたいのかもしれない。(本文より抜粋)


漫画でも映画でも驚かせるのはさほど難しくありませんが、怖い雰囲気を出すのは難しいのではないでしょうか。ホラー漫画で一番重要で一番難しそうな怖さを、本書は上手く表現しています。

高校生の岸田純は死んだ人間の姿が見えますが、話をすることはできません。こうした能力を持つ主人公は珍しくありませんし、物語そのものも斬新とは言えないと思います。むしろ良くありそう。しかし、話をすることができないことによって、霊の意図や感情が不明となり恐怖感を覚えます。面白いというよりは怖いと評するのがしっくりきます。黒を多用した絵柄のせいか、見ていて不安になるとでも言いますか、今にも何か起きそうです。巻末の応援コメントに「ただ女の子を描いただけなのに、それだけで怖い絵」とあり、笑ってしまいましたがよく分かります。

終わりに番外編が収録されていますが、本編とのギャップが凄いです。怖くない女の子も描けるんだ、と妙に感心してしまいました。短いけれどこの短編好きです。

物語に目新しさや独創性を求めると、あまり満足できないと思います。ただ単にホラーが読みたいなと思っている人にはおすすめです。もうずっと前から読もうかな読もうかなと思っていて後回しにしていたので、こうして読めて良かったです。もっとはやく読めば良かったかも。


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[ 2015/08/23 10:05 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

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