2015年07月30日(木)

野崎まど劇場 



著者:野崎まど, 森井しづき
発売日: 2012/11/9

評価〔B〕 評価不能でもいいかも。
キーワード:短編集、実験的、

「この第3局、やはり一番衝撃的だったのは伊月九段の初手でしょうか」(第60期 王座戦五番勝負 第3局より抜粋)


短編がこれでもかというほど収録されているライトノベルです。表紙折り返しに「著者・野崎まどの謎センスが電撃文庫で大暴れ」とあり、まさにそのとおりなので、他に適当な言葉が見当たりません。書き下ろしや没ネタも全部ひっくるめて24編、全体的にコミカルです。

ちょっと読んでみて分かるのは、非常に実験的な本であることです。図や記号をふんだんに使用し、漫画のような印象すら受けるものもあります。「魔王」や「ラーメン戦争」は、文章で説明することを放棄していて清々しいくらいです。非常に新しい小説の形だと評価する人がいれば、適当や悪ふざけととらえる方もいるでしょう。大抵のことは許される土壌のライトノベルだからこそ、出版できた短編集ではないでしょうか。

また、パロディとして書かれた作品が多いです。いえ、全部そうなのかも知れませんが、僕には分かりませんでした。雑誌風、テレビ中継風、映画風と様々ですが、特に印象に残ったのは「王妃 マリー・レクザンスカ」です。シェイクスピアの戯曲を読んだことがあれば、それとすぐ気がつくでしょう。最初の台詞、卑劣で厚顔な雌馬!に笑ってしまいました。言いそう。

ちょっとした思いつきを話にしたものが多いのですが、最後の短編は他の長編作品に雰囲気が似ているので、興味を持った方は他の作品も試してみてはいかがでしょうか。面白いですよ。

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[ 2015/07/30 22:23 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

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