2015年06月25日(木)

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ  



著者:苅谷 剛彦
発売日:2002/5/20

評価〔B+〕 疑問ではなく問いが大切です。
キーワード:自己啓発、思考法、実用、

ちょいと問いをずらしてみることで、最初の問題を真っ正面から見ているだけでは見えてこない側面をとらえる、もうひとつの視点、すなわち、複眼が見つかるのです。(第3章より抜粋)


物事を様々な視点から見て考えることが重要なのは、皆さんご存知のとおりですが、実際に多面的に観察するのは簡単ではありません。思いこみや常識、偏見、先入観などが邪魔をしますし、どのように観察や考察していくのか、その方法が分からないことが多いのではないでしょうか。そのような考える力、ものの見方をなるべく具体的に紹介しています。本の紹介分によると、『全国3万人の大学生が選んだ日本のベストティーチャーによる思考法の真髄』だそうです。いつの何のアンケートなのか気になりますね。

著者が大学の教員のためか、社会人の仕事のためのというよりは、これから大学で学ぶための、もしくは研究者になる人向けのように感じました。読書や作文は論文を書くためには必要です。分からない原因を知識不足だと考える正解信仰の根強さには、はっとさせられました。後半の疑問から問いへと発展させる手法や、具体的に例を挙げての考察は、興味深く説得力もあります。これらの具体例は学生や研究に関してだったので、できれば社会人向けにも具体的な例をたくさん挙げてほしかったです。でも、どう使うかを考えることこそ、著者が本書を読んだ読者に考えてもらいたいことかもしれませんね。

問いをさらに細かく分けて考えることは、上手く使えば様々な場面で応用が効きそうです。特に、常識的な答えになってしまった場合は、問題解決の糸口になりそう。紹介されていた個性などある概念を表す単語を禁止語にしたり、○○化という言い方を止めたりする手法も、新しい物の見かたを発見する手がかりになるでしょう。また、批判は欠点探しをするだけではなく、考える力をつけるため代替案を出す必要がある、というのは賛成です。反対だけするのは簡単なのですから。話し合いは感情的な反対ではなく、批判、そして建設的な提案を心がけたいと思います。

本書はちょこちょこ読み進めたためか、他の本よりあまり頭の中に入っていない気がします。少々勿体なかったかな。



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[ 2015/06/25 22:01 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

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