2015年05月05日(火)

99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 




評価〔B-〕 科学も不変ではありません
キーワード:科学史、科学読み物、仮説、

われわれは、いくら白にみえる仮説でもいつグレーから黒に変わるかわからない、と肝に銘じておくべきなのです。もちろん、その逆も然りです。(第3章より抜粋)


科学が発達した現代において、科学は絶対不変の真理のように語られることがありますが、実はそのようなことはなく覆ることは珍しくないと説き、物事を柔軟な見方を気づかせてくれる科学読み物です。

著者は物理が専門なので自然科学の例ばかりですが、科学はいつも絶対正しいものではないことが分かります。天動説と地動説の対立からも分かるように、時には感覚や感情が優先され認められないことも多々あります。科学の歴史を解説していて興味深いのですが、既読の『理性の限界』をはじめとする限界シリーズや、『哲学的な何か、あと科学とか』と内容が重なっている部分が多く新鮮味は感じませんでした。本書を先に読んでいたら凄く目新しく感動したと思います。

詳しく知らなかったロボトミー手術は、当時賞賛されていた理論でも容易に覆る好例で、科学に人間が振り回された歴史として知っておいたほうがいいと思います。天動説よりも時代が近いため、より身近に感じられるのではないでしょうか。また、名前だけ知っていたホーキンス博士の実証論は今までにない概念で面白かったです。単なる宇宙論学者ではなかったのですね。

科学は変わりうるものだからひとつの仮説を絶対視せず、相対的に物事を見て判断し理解する努力をしようという著者の意見は説得力があります。物事を柔軟にとらえる心がまえは忘れないようにしたいです。



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[ 2015/05/05 21:35 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

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