2015年02月06日(金)

迷惑行為はなぜなくならないのか? 「迷惑学」から見た日本社会 

迷惑行為はなぜなくならないのか? 「迷惑学」から見た日本社会 (光文社新書)迷惑行為はなぜなくならないのか? 「迷惑学」から見た日本社会 (光文社新書)
著者:北折 充隆
出版社:光文社
出版日:2013/10/17

評価〔B+〕 迷惑と思ってない人が問題です。
キーワード:迷惑、法律、常識、非常識、

「このくらいならいいだろう」とか、逆に「やってはいけない」「守らなければならない」と思いこんでいることも、所属する集団のルールが違えば、180度変わってしまうほど、あやふやなものなのである。(第3章より抜粋)


いつも行くお店があるのですが、そこは大きな駐車場があるにも関わらず、駐車の枠以外の場所に車が止めてあることが多々あります。どうして決められた場所に止められないのか、道をふさいでいる訳ではありませんが不満です。そうした迷惑行為はなぜ起こるのか、防ぐ方法はあるのかを考察しているのが本書です。

迷惑学なる学問の分野はないそうで、著者の専門である心理学の面から研究して分かったことを、具体的な実験なども交えて分かりやすく説明しています。車のスピード違反や電車内の携帯電話など身近な問題から、最近のツイッターによる問題行為による炎上騒ぎまで幅広く扱っているので、どれか一つくらいは見たこと聞いたことがあるのではないでしょうか。違法か合法か、他人の行動の影響、所属によるルールの違い等、漠然とイメージしていた迷惑行為が、ある程度まで体系化されていて感心しました。これらの解決策として、相手の内面に働きかける「お礼型」メッセージやレッテル貼りを提案していて、説得力があると思います。

不満な点を挙げるとすれば、まだまだ始まったばかりの学問なので、データ不足の感は否めません。蓄積が少ないためか、やや物足りないようにも感じました。今後は迷惑学を研究する人が増え、調査ももっとサンプル数の多ければ、さらに多くのことが分かるようになるはずです。

文中の「心から愛する妻(棒読み)」には笑ってしまいました。こうしたユーモアがあるのは良いことだと思います。言われたほうは怒るかもしれませんけど。迷惑行為に腹を立てている方は、本書を読んで勉強してみると良いかもしれません。


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[ 2015/02/06 19:43 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

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