2014年12月29日(月)

センゴク外伝 桶狭間戦記 1 

センゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)センゴク外伝桶狭間戦記(1) (KCデラックス)
著者:宮下 英樹
出版社:講談社
出版日:2008/02/06

評価〔B+〕 桶狭間のだいぶ前から始まります。
キーワード:戦国時代、桶狭間、織田信長、今川義元、

「幼少より仏門しか知らぬ故、戦国大名とはいかなるものに……?」(本文より抜粋)


テレビでも他の媒体でも何度も語られ、演じられてきた桶狭間の戦いを、別の視点から創り上げた作品です。「センゴク」と同じ著者が外伝です。

乱世で武将の物語とくれば、たいてい戦争やその戦術を主として描かれますが、本書は社会背景と政治、戦略が中心となっています。どの戦いであの戦法を!ではなく、どのように強い国にして生き抜くのか、なのです。また、戦国時代突入の要因として気候変動を示したり、戦国大名の定義を単に武力と財力のあるものとしていないのが新鮮でした。

信長が主役になりそうなところですが、今川義元と太原雪斎の二人を中心に始まります。対する織田側は信長の父、信秀です。ほとんど知らなかった彼らの立場、状況、野心が分かりやすく書かれ興味深い内容でした。義元と言えば一昔前は評価が低かったのですが、最近彼の功績が見直されています。そのせいか、ここまでは「海道一の弓取り」の名に恥じない武士として描かれていて良かったです。少々性格が軽めではありますが。個人的には雪斎が気に入っています。

巻末に、この時代の社会構造の解説が載っています。これによって、本書をより深く理解することができるでしょう。桶狭間の結果を知っていても、飽きることなく読み続けられそうです。


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[ 2014/12/29 21:31 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)

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