2014年10月17日(金)

世界は分けてもわからない 

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)世界は分けてもわからない (講談社現代新書)
著者:福岡 伸一
出版社:講談社
出版日:2009/07/17

評価〔C〕 興味深くはあるのですが。
キーワード:生化学、細胞、研究、

実は、マップヘイターが採用しているこの分散的な行動原理は、全体像をあらかじめ知った上でないと自分を定位できず行動もできないマップラバーのそれに比べて、生物学的に見てとても重要な原理なのである。(第4章より抜粋)


主に生化学の観点から、部分と全体について論じた科学読み物です。著者は「生物と無生物のあいだ」という新書を書いた方で興味を持ったので、試しに読んでみることにしました。

全部で12章あり、アチコチ寄り道しながら主題について考えてみたといった作りです。章ごとに難しさにばらつきがあり、読みやすいと思ったところもあれば、専門的過ぎてよく分からず流し読みのようになってしまった部分もあります。地図が好きなマップラバーとその逆のマップヘイター、ES細胞とガン細胞のあたりは分かりやすく興味深かったです。

でも、生物に疎い僕としては、もう少し分かりやすく読みやすくして欲しかったです。研究者らしく正確さを重視して書いてありますが、新書なのですから時にはもっと大胆に省略しても良いと思います。読んでいるうちに、化学物質や酵素の名前がごちゃごちゃになってしまいました。それと、著者の随筆のような特徴ある文章は、好き嫌いが分かれそうです。正直言って好みではないかな。科学読み物なのですから、感情を込めるのではなく、娯楽性がある文章のほうが合っていたのではないでしょうか。

生物学の知識があれば、また違った感想になったかもしれません。あと文章を気に入るかどうかが鍵になりそうですね。



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[ 2014/10/17 21:03 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

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