評価〔B+〕 ゲームに対する感情は人それぞれ。キーワード:ゲーム業界、社会人、新入社員
「ちょうどよかった。オレァ、アンタを探してたんだよ」(本文より抜粋)
アデナウワーの思い描くシナリオが明らかに。シリーズ最終巻です。
ゲーム製作の悲喜こもごもからゲームの社会的影響に話がうつったためか、序盤の熱さと勢いが薄れてしまったのは残念でしたが、アデナウワーの件も仙水との確執もきちんと決着をつけて終わったので良かったです。太陽のアデナウワーに言った台詞、そして子供の頃仙水と約束した言葉が、実に彼らしくて印象的でした。読後感も良いです。
ただ、もう少しゲーム作りの苦労や面白さも見てみたかったです。話が大きくなるにつれて、会社内外の駆け引きが目立ったので、ゲーム業界ならではの逸話ももっと読みたかったかな。
カバー裏の劇中ソフト紹介も、今回は特別。見るのは読後にしましょう。シリーズ全体としてはB+……BかAか迷います。番外編のSPも刊行されているようなので、そちらも読むつもりです。
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