2014年10月04日(土)

それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか 

それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか (光文社新書)それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか (光文社新書)
著者:笹山 尚人
出版社:光文社
出版日:2012/07/18

評価〔B〕 暴言だけではありません。
キーワード:パワーハラスメント、社会問題、法律、労働審判、

これはあくまでも一つの考え方を指すのであって、法律レベルで、「これがパワハラです」「これがいじめです」といった定義は実はない。このことは覚えておいていただきたい。(本文より抜粋)


パワーハラスメントを略してパワハラと呼びます。はじめて耳にしたのは、セクハラを聞くようになってしばらく経った頃だったと思います。パワハラは、主に立場を利用して嫌がらせをすることです。弁護士である著者が経験した実例を紹介することで、より理解を深め、社会問題の解決をめざします。

被害者が書くと感情的になりやすそうですが、第三者である著者が書くことによって客観的に見ることができます。立場は労働者側ですけどね。また、労働法や専門用語についても分かりやすく記述されていて勉強になります。早期解決を図る簡易裁判の「労働審判」は知りませんでした。現在はこういった法律が整備されているんですね。

代表的な言葉の暴力以外にも、長時間労働や軽作業の強制、内定から労働契約までの引き伸ばしが挙げられていて、色々な種類のパワハラがあるのだなと驚きました。相談者は精神的にまいってしまったり、困窮してしまったりと、事態の深刻さがうかがえます。

問題解決の章も用意されていて、「パワハラは職場の問題」と主張しているのが印象的でした。問題を許すような環境がある限り発生する、は説得力があると思いました。また、具体的な対抗策としてICレコーダーの音声録音を勧めています。録音は相手の了承を得なくてもOKだそうです。有益な情報。労働組合も頼りましょう。

パワハラについて知らない人がいたら、まずは本書を勧めたいと思います。


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[ 2014/10/04 21:44 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

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