2014年09月22日(月)

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫) 

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)
著者:辻村 深月
出版社:講談社
出版日:2010/01/15

評価〔B〕 クリエイターたちのアパートで何が起きるのか。
キーワード:現代、クリエイター、若者、

「ようするに、環と気の合う友達に貸したいってことなんだね?」(本文より抜粋)


大きくもない小さくもないアパートを自由に使っていいと言われたら、自分だったら何をするだろう。赤羽環は若くして人気が出始めた脚本家で、オーナーを務めるアパート「スロウハイツ」で友人や知人と共同生活をしています。環以外の人物も創作活動をしていて、既にプロだったりまだデビュー前の段階だったり様々です。

上巻はまだスロウハイツに住む住人たちの紹介や、共同生活に至る経緯を中心に書かれています。夢、才能、恋愛を中心に展開していくので、同年代には共感できるところがあるのではないでしょうか。また、章ごとに視点が変わるので、あまり飽きるということはないと思います。環の激しさやコーキの性格を気に入るかどうかで、印象が変わってきそう。

上下巻で評価が高かったので読んでみたのですが、上巻の時点では絶賛するほどでも……と感じました。人物もストーリーも似たような設定の作品と比べても、斬新さや強烈な印象は受けませんでしたし、やや冗長かな。過去の作品と比べて、今風だとは思いましたけど。

下巻に何か事件が起きるのはほぼ間違いないので、期待して読みます。



ネタばれしつつ下巻予想は続きにて↓

【ここからネタばれ】
ラストの環の驚きから、下巻をちょっと予想してみたので書いておきます。

あの驚きはコーキのライバル(?)・鼓動チカラへの郵便物だったからではないでしょうか?もちろんその正体は莉々亜です。そもそも莉々亜の秘密である「コーキの天使」であることが早々に明らかになったのが怪しいです。彼女の描写を見ても何か裏がありそうですし。

もう一つ考えてみたのが、コーキの影響を受けて起きた殺人ゲーム、その被害者の関係者が莉々亜だったという展開です。これだとコーキを慕うふりをして、実は復讐の機会を狙っていたみたいな流れになって、なかなか面白くなりそうです。

でも読者としては、この2つの予想がはずれ、それ以上に面白い展開になるのが一番ですけどね。

【ネタばれここまで】
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[ 2014/09/22 21:48 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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