2014年08月17日(日)

スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの 

スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの (ハヤカワ文庫JA)スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの (ハヤカワ文庫JA)
著者:籘真 千歳
出版社:早川書房
出版日:2013/07/24

評価〔A-〕 揚羽のお願いが印象的。
キーワード:SF、未来、人工妖精、ヒューマノイド・ロボット

「生まれつき裏返っていたとしか、考えられません。あれは……あの子は、本物の天然殺戮者です」(P249より抜粋)


次々を殺人を犯す人工妖精・麝香を追う揚羽、とある暗殺事件に巻き込まれることとなった真白、ひとつの転機をむかえる幼い人工妖精。先の3作とは違って、これらの3つの物語が交代で進行していきます。

結末に至るまでの粗筋はそれほど目を引くものではありませんでしたが、結末がとにかく衝撃的でした。あれが良いって人もいれば、Extraは余計だと言う人もいて賛否両論のようです。急展開だったので、じっくり見せてほしかったかも。真白も活躍しましたが、やはり本シリーズの主役は揚羽だと思わざるをえない。

また、彼女をはじめとする、登場人物たちはいつもどおり十分魅力的でしたので、その部分は良かったと思います。いつもある鏡子の説教(問答?)が見られて満足です。結構楽しみにしていたので。今回は哲学だったのでややこしかったですが、こうしたやり取りが読めなくなるのは残念だなあ。

舞台や人物描写は良かったのですから、ストーリーももう一つ何か欲しかったような気もします。まあ、なにはともあれ、しっかり終わって良かったです。本書はBかAか迷ったけれどA-で。シリーズ全体の評価はAあたりかな。理由は好みだから。こうした魅力ある登場人物が活躍するSFをまた期待しています。


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[ 2014/08/17 22:22 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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