2014年04月13日(日)

イニシエーション・ラブ (文春文庫) 

イニシエーション・ラブ (文春文庫)イニシエーション・ラブ (文春文庫)
著者:乾 くるみ
出版社:文藝春秋
出版日:2007/04/10

評価〔B〕 恋愛小説でどんでん返し。
キーワード:恋愛、昭和、

四人の女性が並んでいる――その二番目の女性に、僕の目は瞬間的に吸い寄せられた。(本文より抜粋)


バブルの頃の若者を描いた恋愛小説ですが、裏表紙に『最後から二行目で、本書は全く違った物語に変貌する』とあるようにどんでん返しがあるミステリーでもあります。

何も知らずに読んでいれば驚いたかもしれませんが、騙されないように注意して読んでいたので、途中である程度は予想がつきました。完全には見抜けなかったのでその部分は感心しましたが、凄く面白い!というほどではなかったかな。きっと、恋愛小説として引き込まれなかったからだと思います。恋愛小説としても新鮮だったり面白かったりしたら、また違った評価になっていたでしょう。

絶賛の書評を見て期待し過ぎてしまったのも、評価が良くない原因かも。こうした類の作品は、予備知識なしで読むのが良いですね。こうした感想を書いておいてなんですが。(笑)


↓ネタばれを少々

【ここからネタばれ】
本書の仕掛けについて。
sideAとsideBのあの人が別人なのでは?と、Bが始まった時から疑っていました。題名をAとBに分けたのも、意味があると思っていましたから。そうでなければ、彼女のほうが別人か?とも思っていましたし。

その点は騙されなかったのですが、時期が重なっているとは思いませんでした。これは読み終わった直後は気づかなかったのですが、巻末の用語解説を見て気がつきました。

なるほど、夕樹の呼び方をたっくんにしたのは違和感があったのですが、そういうことだったんですね。だから、デートのときに「たっく」と呼びかけて、慌ててズボンのタックがと誤魔化したわけか。このあたりは上手いですね。水着やホテルのキャンセルについてもAとBで話が連動していて、読み返すと新たな発見があります。

それだけに、土台の話がもう少し面白ければなあ。

【ネタばれここまで】
スポンサーサイト
[ 2014/04/13 22:01 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tonaku.blog51.fc2.com/tb.php/646-f2093272