2014年03月25日(火)

欲ばり過ぎるニッポンの教育 

欲ばり過ぎるニッポンの教育 (講談社現代新書)欲ばり過ぎるニッポンの教育 (講談社現代新書)
著者:苅谷 剛彦、増田 ユリヤ 他
出版社:講談社
出版日:2006/11/17

評価〔B+〕 よかれと思ってやっても、ダメなときも。
キーワード:教育、日本、社会、

ポジティブリストがすでに長くなっている中にさらに英語を入れたら、必ずはみ出すものがあるのに、はみ出すものを何にするかという議論をしないまま、英語を入れたほうがいいという、そういう議論に仕方に、反対しているんです。(第二章より抜粋)


すこし前から小学校でダンスが必修になったようですが、その話を聞いた時、教える側は大変だなあと思いました。教育の多くの部分は、学校に押し付けてられているような気がしてなりません。勉強に限らず、健康、安全、礼儀などなど。本書では教育が専門の学者と記者が、日本の教育の問題点について意見を交わします。

新しいものを導入する時の時間・経費・質の問題や、代わりに失うものの重要さについて説かれていて興味深いです。例として総合学習の実情が書かれています。「言うは易し、行うは難し」です。親の計算通りの教育についても触れられていて、良いことが書いてあると思います。

近年、学習到達度調査で上位のフィンランドの教育も取り上げて、日本と何が同じで何が違うのかを議論しています。学校の教え方がどうこうというよりは、社会の価値観によって学校の領分が決まっているようで面白いです。社会の要望と言ってもいいかな。フィンランドの教育の厳しさと、日本の相対評価の良さも知ることができて良かったです。

題名が納得いく内容でした。個人も行政機関もこうした社会や現場の教師の実情も踏まえた上で、教育を考える必要があると感じました。



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[ 2014/03/25 20:49 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

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