2014年02月12日(水)

すベてがFになる (講談社文庫) 

すベてがFになる (講談社文庫)すベてがFになる (講談社文庫)
著者:森 博嗣
出版社:講談社
出版日:1998/12/11

評価〔C+〕 理系ミステリーのシリーズ1冊目
キーワード:理系、研究所、情報科学、推理、コンピュータ、SF、

「すべてがFになる?」犀川が口にしたので、山根が画面を覗き込んできた。(本文より抜粋)


理系ミステリーといえばこれ!のような記述をどこかで読んだのを思い出し、読んでみました。第1回メフィスト賞受賞作。

孤島で密室殺人が起き、理系の助教授・犀川創平と工学部の学生・西之園萌絵が事件に巻き込まれる推理小説です。研究者たちの浮世離れに近い生活や、刊行当時ではまだまだ目新しかったコンピュータやネットを描いていて、理系ミステリーと呼ばれるのも分かる気がします。事件の真相解明において科学的であることを重視している点が特徴的です。

Fが何を意味するか?は当たりませんでしたし、トリックは予想外で良かったと思います。しかし、解明にいたるまでが冗長だと思います。最初の事件が起きるまでそうとうかかりますし、起きてからもミスリードのためか展開は遅いです。テンポの悪さはかなりの欠点だと感じました。また、心理描写が少ないので共感・感情移入しづらいです。物語に没頭するには淡々としすぎているのかもしれません。

うりである先進的な研究施設の描写も発刊した1998年の時点では珍しかったとは思いますが、2014年現在を基準として見るとそれほど驚きません。この点では、もっともっと早めに読むべきでした。残念。

動機や葛藤よりもトリックのみ重視して読まれる方にはおすすめかもしれませんが、登場人物の個性や世界観などを含めると面白かったとは言えませんでした。



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[ 2014/02/12 21:09 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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