2014年01月05日(日)

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫) 

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)
(2010/01/15)
歌野 晶午

著者:歌野 晶午
出版社:講談社
出版日:2010/01/15

評価〔B+〕 犯人と動機は分かっています。
キーワード:推理、ミステリ、アリバイ、密室

「出題者イコール犯人だから、犯人当てにはならないな。密室とかアリバイとかダイイングメッセージとか、その手の謎を事件の中に盛り込むわけだ。」(本文より抜粋)


今年最初の本は推理小説です。ネットで知り合ったお互い素性のしれない5人が、推理ゲームを出し合います。ただし、このゲームは決まりがあって、出題者が実際に起こした事件のみ出題できます。つまり、殺人者が事件を起こし残りの4人が謎を解くゲームなのです。

出題者がゲームのために問題を出すのですから、犯人と動機は分かっています。ですので、犯人を追う推理小説とは異なり、アリバイやトリックの謎を解き明かすのがメインとなります。犯人が探偵に追い詰められていくのを楽しむ倒叙形式の一種だと思います。

不謹慎ながら面白いです。なんの罪悪感もなく殺人犯たちが推理しあう姿は冷酷ですが、具体的に残酷な描写や場面は必要ないからか書かれていません。犯人と動機を考えなくて良い推理ゲームは、すっきりしていて良いと思います。お決まりの「証拠は?」と問うのも、ほとんどなかったと思います。ゲームでは推理の材料は全て犯人から明かされますので、公平と言えなくもないです。肝心の謎は、044APDと頭狂人が作ったのが予想外で面白かったです。

終盤の展開はともかく、あの終わり方は驚きました。続編があるとはいえ、きちんと区切りをつけてほしかったです。最後がすっきりとしていればAにしようかなーと思っていただけに残念でした。しばらくしたら、続編を読むつもりです。



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[ 2014/01/05 22:15 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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