2013年12月17日(火)

詩羽のいる街 (角川文庫) 

詩羽のいる街 (角川文庫)詩羽のいる街 (角川文庫)
著者:山本 弘
出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
発行:2011/11/25

評価〔A+〕 平凡だけど特殊な生き方です。
キーワード:生き方、現代、

「一生に何度のないような刺激的でラッキーな日を経験するか。それとも、こんな変な女のことなんか忘れて、波乱なんかない、いつも通りの日常に戻るか――どっちにする?」(本文より抜粋)


詩羽と名乗る女性が人と出会い話をするだけなのですが、まるで魔法でも使ったかのように周囲に影響を与え変えていく物語です。すいません、なんか上手く説明できません。全4話です。連作中編集?とでも呼ぶのでしょうか。主役はそれぞれ違いますが、他の話で名前だけ出てきた人も登場したりするので、どう繋がっているのか確認すると良いかも。

今まで読んだものや予想していたものとはまったく違っていたので驚きました。詩羽の仕事や生き方、価値観を知るための本と言いますか、人生観についての本のようでした。ですので、彼女に共感が持てるかどうかで本書の評価が決まりそうです。共感した読者の中には、生き方に少しでも変化が出てくる人がいてもおかしくないと思います。

時折出てくる雑学、伝記から仏教のお墓、実写化映画の裏話まで多岐にわたる知識も面白いです。劇中で紹介されている本は面白そうなので、どれか読んでみたいですね。

それと、著者の本を読んだことがあれば分かると思いますが、本書もどこか説教くささがあります。他の作品よりは多少弱くなったかなーと思いますが、著者の主張が登場人物をとおして見えます。そのあたりが苦手と感じる方は合わないでしょう。書評で主張がなあ……と書いている方も、内容は結構褒めている場合が多いです。

SFでもなく推理でもない、個性豊かな小説を求めている人はためしに読んでみてはいかがですか? 世の中が違って見えてくるかも。


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[ 2013/12/17 20:56 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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