2013年12月04日(水)

「普通がいい」という病 ~「自分を取りもどす」10講 

「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)
著者:泉谷 閑示
出版:講談社
発行:2006/10/21

評価〔A〕 自分を殺さず生きよう
キーワード:心の問題、現代、人生観、精神科医、

今、私たちが取り組まなければならないのは、人間という生き物の根本的な特性を深く理解し、その上で「自分で感じ、自分で考える」という基本に支えられた生き方を回復することです。(はじめにより抜粋)


精神科医の著者が、先天的な特性・特徴によって生きづらさを感じている人々のために、自分で考えて生きていくためのヒントを書いた本です。

心の病や問題に対し、一部の人生相談や成功者の体験談のように「現実を見ろ」「甘えるな」と叫ぶのではなく、きちんと心理学の面から解決を図ろうとするのが良いです。一時しのぎでストレスが残る手段ではなく、根本的な問題解消であり人生の成熟を目指していて好感が持てます。強硬ではなく優しく感じられる文章です。

心と体の関係、彫刻的自己形成、愛と欲望の違いなど、より楽により充実した人生になるための手がかりが示されています。社会に適応し多数派として生きる欠点なんかも書かれていて、興味深い内容が多いです。

10講ありますが、特定の病気や難題をずっと掘り下げるのではなく、どのような問題にも大なり小なり役立つように感じました。柔軟性があります。

副題の「自分を取りもどす」という言葉がぴったりの良書だと思います。社会や世間にうまく適合してないと思っている方には是非読んでもらいたいです。多数派の価値観がどこか合わない方にもおすすめです。



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[ 2013/12/04 22:06 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

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