2013年10月24日(木)

いざ志願! おひとりさま自衛隊 (文春文庫) 

いざ志願! おひとりさま自衛隊 (文春文庫)いざ志願! おひとりさま自衛隊 (文春文庫)
著者:岡田 真理
出版:文藝春秋
発行:2013/02/08

評価〔A〕 身近な自衛隊体験記
キーワード:自衛隊、予備自衛官、軍事、体験記、

「言われたことを、言われたとおりに、やる」これが基本。基本というか、これのみ。(本文より抜粋)


自衛隊の本または体験記と聞けば誰しもお堅い本なんだろうなと思うでしょうが、くだけた文章で非常に読みやすい体験記です。なんと動機が使命感でもミリタリーマニアだからでもなく、酔った勢いなのですから。体力に自信があるわけでもなさそうな、ごく普通の20代女性である著者が予備自衛官補の試験を受けるのが良いのです。なんか身近でね。

予備自衛官補は陸上自衛隊の予備自衛官になるための訓練生のことです。普段は社会人として働きながら、必要な時間だけ訓練し、招集がかかったら自衛官として活動するのが予備自衛官。任期制自衛官は聞いたことがあったのですが、予備自衛官はどうだったかなあ……。

自衛隊の広報の方が教えてくれなさそうな、実体験に基づく生の声が面白いです。訓練では銃の引き金をひいたときは口で「バーン」と言うことや、駐屯地では23時にクーラーが切れるので真夏は眠れないことは、内部の人には当然でも新鮮で興味深いです。

もちろん、匍匐や銃の訓練もあり大変なです。昔、元自衛官の人が、行進は何十キロもある荷物を何十キロも歩いて辛い、仲間が持てなくなったら仲間の分も持たなくてはならないので大変だった、と言っていたのを思い出しました。その行進も本職の自衛官ほどではありませんが、予備自衛官補もあるようです。しかし、著者は文章を読んでも写真を見ても、凄く辛そうには見えません。それどころかどこか楽しそうに見えます。大変なんでしょうが、そのあたりは性格のせいでしょうか。

自衛隊で配給されるSDFヌードルなどのちょっとした話から、予備自衛官補の応募動機、隊の階級や敬礼などの真面目な話まで書かれているのも良いと思います。

自衛隊の紹介と言えば、自衛隊岡山地方協力本部の勧誘漫画「ジエイのお仕事」が実に今時らしくて僕の中で有名ですが、あれと同じくらい分かりやすい読み物です。受けてみる気がなくても、予備自衛官補がどのような訓練をしているのかを知ることができます。面白いですよ。



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[ 2013/10/24 21:46 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

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