FC2ブログ







2008年12月19日(金)

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)
著者:西尾 維新
出版:講談社
発行:2008/12

評価〔D+〕 いまいち盛り上がらない……
キーワード:推理、学園

本当に――何もしない。その代わり、人に――何かをさせるのだ。 (本文より抜粋)


世界シリーズも4作品目です。題名が長いです。私立千載女学園に奇妙な事件が起きます。それに挑むのは2作目・上総園学園の事件から14年後を経て27歳になった串中弔士と、あの人と名前が同じの傍系の病院坂迷路。探偵ごっこが再び……と出だしは興味をひくのですが、淡々とした調子で進んでいくせいか遠くから眺めているだけに見え、盛り上がりに欠けているように感じました。語り部である迷路の性格と『ある事情』から事件に対する姿勢が消極的なので、仕方ないといえば仕方ないのですが。

だんだん推理色が薄まってきているシリーズですが、この作品ではもはや推理ものとは言えないんじゃないのかなあ。できなくもないですが、推理はニの次になってきています。ミステリーマニアではないのですが、その点は残念です。迷路に関する秘密と、事件の全容についても凄く良かったってほどでもありませんし、冗長なところもあったと思います。地の文はいつもと変わらず楽しんで読めただけに、少々ガッカリです。


【ここからネタばれ】
迷路の秘密についてはそれ以前にもヒントがでていたにも関わらず、見抜けなくてちょっと悔しい反面、嬉しかったです。最近この手の本を読んでいなかったので。この秘密に関しては、挿絵が影の功労者だったと思います。だいいち問の右上の挿絵なんてもう。あと読み終わった後に、もう1度『なまえ欄』の最後のほうを読みなおすと驚きますよ。あからさまで。
【ネタばれここまで】


毎回違う形で表現しているのは意欲的で良いと思うのですが、今回は空回りしてしまった感じがしました。もう1つ何がしかの仕掛けがあれば、と期待していたのですが、なかっただけに少しガッカリしました。期待しすぎだったのかもね。C-かD+か迷いましたが、D+で。好きなシリーズなので、次回は良い形で予想を裏切って欲しいです。


スポンサーサイト




[ 2008/12/19 22:34 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tonaku.blog51.fc2.com/tb.php/58-50c3b605