2013年10月10日(木)

なぜ人は砂漠で溺死するのか? 

なぜ人は砂漠で溺死するのか? (メディアファクトリー新書)なぜ人は砂漠で溺死するのか? (メディアファクトリー新書)
著者:高木 徹也
出版:メディアファクトリー
発行:2010/08/25

評価〔A-〕 死体は嘘をつきません
キーワード:法医学、遺体、解剖、

「風呂溺」とは、「風呂場における溺死」の意味。それがなぜスラング化したかというと、わが国では、入浴中に浴槽内で溺死する人があまりにも多いからだ。(本文より抜粋)


世にも珍しい出来事の本もしくはクイズの本かと思っていたら、法医学の本でした。大学で教鞭を取り行政解剖を行い、ドラマでも監修を務めた経験のある法医学者の著者が、遺体と解剖について解説します。

5千体以上の遺体を検死しただけあって経験豊富です。実に様々な死に方が書かれていて、なんか感心してしまうと同時に、恐怖を感じました。例えば、心臓の病気だと左腕に痛みが発生する、ということは知りませんでした。医師でも勘違いしてしまう事例を覚えておくことは、損にはならないはずです。また、著者があまりの多いと言う風呂での溺死ですが、高血圧などが原因でお風呂で溺れた場合は、事故死ではなく病死になるそうです。なので、遺族から確認の電話がくるなんてのも解剖した人ならではの話だと思います。

病死だけでなく、題名のように意外な死に方ものっています。夏で凍死、家で熱中症、クラッシュ症候群などなど。人は意外に簡単に死んでしまうものなのかと考えてしまいました。それとは別に、日本では多いとされている自殺や、性に関する死亡例についても書かれています。前者の遺体の悲惨さには胸が痛みますが、それ以上に後者が印象的でした。言い方は悪いのですが、恥ずかしい状態での死の実情が分かります。人の性欲はすごく、著者が悲しい生き物と表するのも分かる気がします。

少なくない人が畳の上で平穏に死をむかえるのではないと知りました。本書で知った知識を忘れずに暮らしていこうと思います。


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[ 2013/10/10 21:01 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

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