2013年09月14日(土)

万能鑑定士Qの事件簿 IX 

万能鑑定士Qの事件簿IX (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿IX (角川文庫)
著者:松岡 圭祐
出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
発行:2011/04/23

評価〔A-〕 珍しく美術品鑑定士らしい事件です。
キーワード:鑑定士、知識、雑学、

「手には触れなくとも、目では触れていただきます。すなわち展示中、われわれとともに働いていただける日本人スタッフを若干名、お迎えしたいと考えております」(本文より抜粋)


ルーヴル美術館は、日本で開催がきまったモナ・リザ展の現地スタッフ募集を予定していました。現地スタッフ候補に選ばれた凛田莉子は、鑑定士としての技量を認められるために登用試験を受けることになります。無事合格して彼女の知識は世界に認められるのか。Qシリーズの9冊目です。

1ミリの違いもない偽物を作り出せる最新の技術には驚かされます。専門家は本当に見分けられるのだろうか、本物を見た印象は寸分の違いもない偽物のそれと変わるのだろうか、と真贋鑑定についてあれこれ想像してしまいます。実際ルーヴルが贋作を本物と称して使用しているのかどうかは分かりませんが、可能であることを知ってしまうと疑ってしまいますね。

今までなかった予想外のアクシデントが起きます。後半、あの人の身に起きた異変は本当にありえるのか少々疑問ですが、非常に面白かったです。展開が読めてしまうのがちょっと難点ですが、シリーズを通して広がった世界を存分に使っている感じがしました。それと、伏線も使うのは分かっていたのですが、あのように使うとは。良かったです。

5巻のパリ旅行と繋がりがあるので、できればそちらを先に読むことをおすすめします。まあ、読んでいなくても十分楽しめますが、ことの始まりは知っておいて損はありませんからね。



スポンサーサイト

[ 2013/09/14 21:42 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tonaku.blog51.fc2.com/tb.php/564-abfbc3b5