2013年08月10日(土)

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫) 

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
著者:道尾 秀介
出版:新潮社
発行:2008/07/29

評価〔B+〕 夏休み、ある少年が事件を追います。
キーワード:推理、現代

――どういうことなんだろう。何で死体が消えちゃったんだ?(本文より抜粋)


小学生・ミチオは先生に頼まれてクラスメイトのS君の家を訪ねます。しかし、そこでS君の変わり果てた姿を発見してしまいます。大人に知らせて家に戻ると、S君の遺体はなかったとの報告を受け驚きます。ミチオが見たものはなんだったのか。事件のことを考えながら過ごすミチオでしたが、ある日、さらに驚くことが起こります。夏休み中の小学生が事件の謎に挑むミステリーです。

あらすじだけ読むと子供が主人公の、よくありそうな推理小説ですが、実際はそうではありません。物語全体を包むどんよりした、どこか不気味な雰囲気。ファンタジーのような不思議な出来事。年齢のわりに不自然なほどしっかりしている妹のミカ。そして仕掛けられたあるトリック。最後まで読めば異色の作品であることが分かります。

賛否両論のあのトリックですが、僕は驚きましたし凄いと感心してしまいました。アレありなのか?ともちょっと思いましたけど。気を配って読んでいたにも関わらず騙されました。でも、読者が気がつくようなヒントがあったのか疑問です。読み返してみて矛盾はありませんが、見破るのは困難だと思います。

凄いのですが物語としては好みではないので、評価が非常に難しい本です。好みも評価も大きく分かれそうなクセのある本なので、興味がある方はそのことを考慮に入れて読むかどうか決めてくださいね。


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[ 2013/08/10 19:46 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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