2013年08月04日(日)

古事記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) 

古事記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)古事記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
著者:角川書店
出版:角川書店
発行:2002/08

評価〔B-〕 日本最古の書をやさしく解説
キーワード:古典、神話・伝説、歴史書、神道、天皇

天上の神々の合議により、イザナキ・イザナミの男女二神に、「この浮遊している国土を固定し、整備せよ」との命令が下った。そのときに天の沼矛という神聖なる矛を授けて委任した。(上巻より抜粋)


アマテラス、オオクニヌシなどの言葉は聞いたことがあるけれど、神様か何か?とぼんやりとしか知らない人が多いと思います。これらの古代の神々が登場し活躍する古典が古事記です。古事記は日本最古の書として知られていますが、歴史書、文芸書、また宗教・民族学の書と様々な側面を持つ興味深い本です。全文漢字で書かれていて、まだ謎が残っていますが、本書は現代文で分かりやすく説明した入門書です。

大きく分けて上巻の神話と、中・下巻の歴史伝説の2つに分かれます。前者が天地創造から神が日本に降り立つまで、後者が初代天皇と言われる神武天皇から後の時代の話です。前者は話自体は難しくないのですが、なじみのない神様が多数登場するので、たびたび混乱しました。P123の系図がよくまとまっているので、それを見ながらよむと理解しやすいと思います。後者は人の世界の物語なので、いくぶん理解しやすくなっています。名前だけは知っていたヤマトタケルの逸話もあり、興味深い内容です。

イザナキ・イザナミの国作りの逸話は、昔ちょっとだけ読んだことがあったので知ったいたのですがやはり驚きます。記憶違いじゃなかったのか……なんであんなに直接的なんだろう。また、通して読んでみると、天皇家が中心の物語だとわかります。神から統治者へと繋がるので、箔をつける、権威づけの意義が強かったのではと思います。解説にも「天皇の、天皇による、天皇のための書」とありますしね。

もう一つの神話集である日本書紀も、古事記と同じ神や人物が登場するようですが、内容がいくぶん違っているそうです。機会がありましたら、そちらのほうも見てみようと思います。




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[ 2013/08/04 11:58 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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