FC2ブログ







2008年11月15日(土)

ダブルブリッド10 

ダブルブリッド (10) (電撃文庫 (1588))ダブルブリッド (10) (電撃文庫 (1588))
著者:中村 恵里加
出版:アスキー・メディアワークス
発行:2008/05/10

評価〔A-〕 完結したよ
キーワード:吸血鬼、シリアス、恋愛

君の生と死は、君だけのものだ。(第十四章より抜粋)


9巻に引き続き最終巻の10巻です。9巻の感想にも少し書きましたが、この2冊の間には約4年半の時間が空いてまして、初版で読んでいる読者はおそらく登場人物や舞台背景を思い出しながら読まねばならず苦労したと思います。僕は間を空けずに9と10を読んだので、すんなりと読むことができた。

今までの伏線を全て回収するかごとく、主人公であるアヤカシと人間の間に生まれた二重雑種(ダブルブリッド)の片倉優樹はもちろん、他の登場人物たちにもそれぞれの結末が用意されています。今まで謎だった言葉も明らかに。クロスブリード側の話が多めかな。面白かったよ。しかし、キャラによっては唐突に思えることや、やはり良く分からないまま終わってしまったところもあり、腑に落ちない部分がありました。その点を差し引いても、優樹と太一朗の物語はある結論に達して終わるので良かったのではないでしょうか。

シリーズとしては、前半はアヤカシと人間の関係みたいな感じで進んでいたのですが、6課の面々が徐々に登場してきた頃から、優樹を中心とするアヤカシ側のほうに重点が置かれていったと感じました。クロスブリードが出てきたのもそのあたりだったっけ。そして組織がらみの大きな話は少なくなり、もっと各々の想いが錯綜した個人的な話へと転換していった気がします。個別に挙げるなら、1・5・6・7巻あたりが好みかな。好きなキャラは片倉晃と大田真章ことシームルグ。これってどうなのか。

【ここからネタばれ】
色々と詰め込みすぎた感がありました。特に特別高等治安維持局の主・飯田・浦木について。あと空木も。エピソードの幾つかを前の巻にまわせなかったんかなぁ。虎司や夏純の戦闘シーンとか。評価を〔B++〕にしようか迷ったくらいです。一方、晃の優樹の会話は良かったです。二つのお願いが悲しくも綺麗だ。戦闘終了後の指の話と同様ね。
【ネタばれここまで】

とにもかくにもこれで終わりです。短編集が出てるようですが、本編は終わり。最初から最後まで痛そうな描写が多かった作品ですが、アヤカシたちの直接的物言いは面白かったし興味深かったです。また後で1巻から読み返してみたいと思います。


スポンサーサイト

[ 2008/11/15 22:45 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tonaku.blog51.fc2.com/tb.php/52-8520e0ee