2013年03月23日(土)

探偵失格―愛ト謂ウ病悪ノ罹患、故ニ我々ハ人ヲ殺ス 

探偵失格―愛ト謂ウ病悪ノ罹患、故ニ我々ハ人ヲ殺ス (電撃文庫)探偵失格―愛ト謂ウ病悪ノ罹患、故ニ我々ハ人ヲ殺ス (電撃文庫)
著者:中維
出版:アスキー・メディアワークス
発行:2011/12/10

評価〔C〕 もう一押し欲しい推理系ラノベ
キーワード:SF、現代

「皆様ようこそお越しくださいました。ここが此方と彼方の彼岸、悪名馳せたるジゴクカンにございます。」(本文より抜粋)


面白そうな題名にひかれました。ジャンルは推理ものです。過去の事件でPTSDとなった高校生・空野高は、学校で有名な先輩・黒塚音子に旅行に誘われます。喜んでついていくと、そこは強大な権力と財力を持つ時之宮家の館、時刻館。一筋縄ではいかない客たちが集う豪邸で、不可解な事件が起きます。

推理の部分は個性的な登場人物たち、閉ざされた空間、殺人事件と良くあるパターンですが、結構意外な真相で楽しめました。しかし、ライトノベルとしては各人物の個性がやや弱く、いや、今ひとつ深みがないように感じました。また、どことなく読みづらさを感じる時がありました。これは、ある書評に書かれていたのですが、客観的な描写とキャラクターの主観の区別がつきにくいのと、状況描写が少ないせいなのかもしれません。

ひとつひとつの要素は悪くないですし、ホラー要素もあって良いのですが、全部ひっくるめて1つの物語として魅力に少々難があると思います。あれもこれもと欲張ったら、全体的な完成度が落ちてしまったと言いますか。続編があるようですが、現時点ではあまり意欲がわかないかな。気が向いたらってことで。



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[ 2013/03/23 22:30 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

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