2013年02月13日(水)

どこまでやったらクビになるか―サラリーマンのための労働法入門 

どこまでやったらクビになるか―サラリーマンのための労働法入門 (新潮新書)どこまでやったらクビになるか―サラリーマンのための労働法入門 (新潮新書)
著者:大内 伸哉
出版:新潮社
発行:2008/08

評価〔A-〕 分かりやすい労働法入門
キーワード:社会人、労働者、労働法、懲戒、解雇

ただ、実際に転勤命令が発せられたときに社員がそれに従わなくてもよいという場合があります。それは転勤命令が「濫用」といえる場合です。では、どうような場合に、転勤命令が濫用と判断されるのでしょうか。(5講より抜粋)


なかなか過激な題名です。読む前は、著者が実際にあれこれ問題行動を起こして、クビになるかどうか試した体験記かと思っていました。もちろん一人で数々の問題を全部実行できる訳ではないので、どこの職場でも起こりそうで問題になりそうなことを、裁判の実例と架空の例を挙げて解説しています。労働法入門です。

どの例も本当に自分の身に起こりそうな事例なのが有用です。上記の転勤をはじめ、残業手当、セクハラ、副業、内部告発など数多くのケースが書かれていて興味深いです。労働法入門と難しそうなわりには分かりやすい文章です。自分の不注意で怪我をした場合は、労災認定されるのか? 酔ったうえでの痴漢行為は懲戒解雇になるの? 産休はボーナスに影響するの?と身近な話が多くのが良いです。

何が問題となるのか何が争点となるのかを、法の観点から解説しているので理解しやすいです。また、一見クビとは関係なさそうな、私的な行動である社内不倫や喫煙問題も扱っていて、単に読み物としても面白いです。

サラリーマンのための、とありますが、雇用する側・雇用される側に関係なく読んでおいて損のない一冊です。これから就職する学生さんたちにも、役に立つと思いますよ。


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[ 2013/02/13 21:59 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

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