2013年02月03日(日)

僕らはどこにも開かない 

僕らはどこにも開かない (電撃文庫)僕らはどこにも開かない (電撃文庫)
著者:御影 瑛路
出版:メディアワークス
発行:2005/05

評価〔C+〕 どこか不気味な青春小説。
キーワード:学園、現代、サスペンス

――がちゃがちゃ、がちゃがちゃ。次第に俺は、その音が元々何の音だか分からなくなった。(谷原雅人[1]より抜粋)


ある事件を契機に、個性的な高校生たちが各々の思惑とともに動きだす青春群像劇、でいいのかな。青春と書くとまぁ明るいイメージですが、本書は、どこか暗く不気味な雰囲気です。油断ならないとでも言いますか。サスペンス風です。

登場人物たちが一筋縄ではいかないのが、このラノベの特徴でしょうか。他人の理解することに非常に長けていて主体性が弱い人物。自称魔法使いの生徒。殺人願望を持つ者。そして自分が正しいと狂信する人。上にも群像劇と書いたように、それぞれの主観が入れ替わりで物語が進みます。同じシーンを違う視点から見られるのが好きです。他の人物が、内心どのように思っているのかが分かるのが良いです。

電撃文庫から出ているのが違和感があるくらい、一般小説っぽかったです。この雰囲気は、ありそうでない感じです。斬新と評している人がいるのも、分かります。ですが、著者の他の作品と比べると質は落ちると思います。似たような雰囲気なら「神栖麗奈」のほうが、どんでん返し等の娯楽性なら「零のマリア」のほうが上なのではないでしょうか。読んだ順番がこれが最初なら、評価も違っていたかもしれません。

同じようなパターンのライトノベルに飽きてきた方は、一度読んでみてほしい本です。



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[ 2013/02/03 22:13 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

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