2013年01月15日(火)

THE CHAT(アルファポリス文庫) 

THE CHAT (アルファポリス文庫)THE CHAT (アルファポリス文庫)
著者:椙本 孝思
出版:アルファポリス
発行:2006/10

評価〔B+〕 ネット絡みの怖い話です。
キーワード:ネット、チャット、ホラー

ナカツカ> 僕は インターネット の中に存在する 亡霊 です(本文より抜粋)


ネット上で一対一または多人数で文章を通じて即時に会話をするチャットは、距離を気にせず楽しむことのできる便利な道具です。しかし、ネットで出会いお互い名前も知らない場合もあります。そんな関係の中、チャットメンバーたちの身に次々と恐ろしいことが起きたとしたら……。本書はチャットをテーマにした、ホラーサスペンスです。裏表紙では異色ホラーミステリーとありますが、サスペンスのほうがしっくりくると思います。

コンピュータ関連会社に勤める平岡は、いつものようにチャットルーム・『ヒュプノス・カフェ』で仲間と雑談していると、ネットの亡霊と名乗る人物が現れます。不可解な言葉を残して立ち去りますが、その後思いもよらない事件が現実世界で起きます。誰の仕業なのか? 自分を知っている者なのか? チャットという相手の顔が見えない状況を上手く利用して書かれていて、出てくる人物が誰も怪しく見えてきます。どの人物が誰なのかを推理しながら読んでいくと面白いです。

見えない敵と戦い、徐々に追い詰められていくのが結構怖くてハラハラします。展開も意外性があって面白いのですが、最後の最後(P270以降)、明らかにされるあれは恐怖感をあおるには良かったのですが、無理があるような気がします。読み返して伏線がまったくなかった訳ではないのですが、あの真相に気がついた読者は何人いるのでしょうか。うーん、しっくりきません。

時代に合った内容ですので読みやすいです。テンポも悪くないですしね。はじめてホラー小説を読むには、こういう小説がいいのかもしれません。



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[ 2013/01/15 22:40 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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