2012年12月14日(金)

そして扉が閉ざされた(講談社文庫) 

そして扉が閉ざされた (講談社文庫)そして扉が閉ざされた (講談社文庫)
著者:岡嶋 二人
出版:講談社
発行:1990/12/04

評価〔B+〕 緻密な推理を要します。
キーワード:推理、サスペンス、

「みんな、あなたと同じ。気がついたら、ここの床で寝てた。どういうことなのか、ここがどこなのか、みんな知らない」(本文より抜粋)


4人の男女が小部屋のような空間に閉じ込められました。4人に共通する心当たりは、三ヶ月前に事故でなくなった女性・咲子のこと。何が目的で、どうしてこんな状況に陥ってしまったのか? 4人は脱出を試みると共に、咲子の事故について思い返してみることになるのですが……という長編推理小説です。

移動せず、ずっと一箇所で話が進みます。こういうのは何と言うのでしょうか。密室?クローズド・サークル?しかし、登場人物たちが事故の日を振り返り、その中であちこち移動するので、あまり単調な印象はありませんでした。過去を思い出しながら推理するのが面白いです。

少しずつジリジリ真相に近づいていくのが、サスペンスのようでドキドキしてきます。結構話が進んでも、咲子が自殺なのか他殺なのか、やはり事故なのか、それすらもなかなか分からなく、焦らされますがそれもまた楽しいです。各々、自分の目の届く範囲しか状況が確認できないので、誰の言葉が信用できるのか、または誰が嘘をついているのかが分からず、論理的に推理するのは難しいと感じました。でも、文章自体は読みやすく、スラスラ読みすすめられます。

登場人物たちの性格があまり良くないのが、欠点といえば欠点でしょうか。派手さはありませんが、ミステリーファンには受けそうな小説です。



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[ 2012/12/14 22:02 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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