2012年11月10日(土)

感情力―自分をコントロールできる人できない人 

感情力―自分をコントロールできる人できない人感情力―自分をコントロールできる人できない人
著者:フランソワ ルロール、クリストフ アンドレ 他
出版:紀伊國屋書店
発行:2005/08

評価〔A〕 自分と他人の気持ちを知るために
キーワード:感情、心理学、自己啓発

怒り、羨望、喜び、悲しみ、羞恥、嫉妬、恐怖、恋愛……人は誰しも日々さまざまな感情を抱く。だが、これほど扱いに困るやっかいなものはない。いったいどのようにコントロールすればよいのか?(表紙折り返しより抜粋)


突然腹が立ったり、妙に恥ずかしくなってしまった経験はないでしょうか。理由が分からないままに、感情に振り回されることはあると思います。本書では、どの感情にも起こるのにも原因があり、どの感情にも長所と短所があることを教えてくれます。感情を上手にコントロールし、自分の人生と他者との関係を豊かにする力を「感情力」と名づけ、どのようにしたらそれを高めることができるかを論じています。

感情とは何か、気持ちや気分とはどう違うのかから始まり、7つの基本感情と恋愛を加えた8種類を解説しています。同著者の他作品でもそうですが、身近にありそうな例を多く挙げ、心理学の専門家でない人にもかなり分かりやすくなっています。翻訳であることを意識するのは、著名人や映画を取り上げるときぐらいです。外国(フランス以外)の事例も結構紹介しているので、興味深いです。

似ているが上手く説明できない感情も、もう一歩踏み込んで考察してあります。羞恥と困惑の違い、恐怖と不安の違い、幸せとは何か……今までぼんやりと理解していたものが、前よりはっきりとしました。恋愛を3要素、恋・穏やかな愛・誓いに分け、様々な恋愛の形があることを浮き彫りにしているのは、なんかも知的好奇心を刺激され面白いです。

個人的には、羨望の章が参考になりました。近頃は友人と会うと、自分より人生が順調そうでなにかと落ち込むことが多かったのですが、これは抑うつ的羨望だと気づかされました。羨望を否定せず、劣等感がないかを考え、むやみに落ち込まないようにしたいです。

気になったのはコラム欄です。どの章でも背景色を変えて書いているのですが、本文の縦書きとは違って横書きなので、少々読みづらいです。また、数が多めなので、本文に集中したい時は少し鬱陶しく感じました。混乱しやすいのかも。それが残念な点です。

感情表現によって失敗してしまう人にはもちろん、そうでない人にも新たな発見があるかもしれないのでお薦めです。自分の知らない感情に気づき、より良き人生を送るのに役に立つと思います。



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[ 2012/11/10 11:36 ] 心理・哲学 | TB(0) | CM(0)

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