2012年11月02日(金)

変身(新潮文庫) 

変身 (新潮文庫)変身 (新潮文庫)
著者:フランツ カフカ
出版:新潮社
発行:1952/07/30

評価〔B-〕 なるほど。理不尽です。
キーワード:近代、理不尽、不合理

ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の床で一匹の巨大な虫に変わっているのを発見した。(本文より抜粋)


冒頭からいきなり変身しています。理由は説明されないまま、淡々と虫になったグレーゴルや彼の家族の様子が描写されていく、カフカの代表作です。今更ではありますが、2012年新潮文庫の100冊です。手元にある本の表紙とは、上のAmazonの書影とは違います。

学校に通っていた頃、同級生が本書について「あれ何でいきなり虫なんだよ。訳分かんねぇ」みたいなことを言っていましたが、確かに物語の筋だけを追うとグレーゴルの運命は理不尽や不合理だと感じます。しかし、娯楽作品ではなく文学作品であることを考えると、「虫」は何かの象徴であることが想像できます。それでは何の象徴なのか?事情があって家から出られない人? 解説にも書かれているように、専門家でもはっきりと断言できないようです。僕も著者が何を言いたかったのか、明確には分かりません。何か言いたいことだけは分かりますが、もやもやした感じです。

グレーゴル自身の心境の変化よりも、彼の家族の変化のほうが印象に残りました。特に結末が。あれで良いのでしょうか。怖くもあり、明るくもあるあの終わり方も、理解できるようなできないような感じです。虫になった後、もっと見世物のようなものになるのかなと思っていましたが、よく考えるとあの内容のほうが現実的なのでしょう。

分からない、いや分からなくはないが、んー、やはりよく分からない。何が理解できたのかなんだか自分でもあやふやになってくる小説です。これがシュルレアリスムなのか。



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[ 2012/11/02 07:23 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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