2012年09月11日(火)

「IT断食」のすすめ 

「IT断食」のすすめ (日経プレミアシリーズ)「IT断食」のすすめ (日経プレミアシリーズ)
著者:遠藤 功、山本 孝昭 他
出版:日本経済新聞出版社
発行:2011/11/10

評価〔B〕 使わないほうが良い場合もありますよ
キーワード:IT、仕事、現代

それまではできなかったことが新たな道具によってできるようになることは素晴らしいし、時に強い興奮をもたらしてくれる。しかしそれが可能になったからといって、本当に我々個々人と組織の能力は高まるのだろうか。ますます仕事や時間の「質」を低下させるというリスクと真剣に向き合う必要がある。(第1章より抜粋)


仕事の取引先から資料をもらった時に、「あぁこんなに丁寧な資料、作るのさぞかし時間がかかったんだろうなー。もっと簡単なもので十分だと思うのに……」と複雑な気持ちになったことがあります。頑張りは分かりますが、労力を省くためのパソコンなのに、返って時間をくってしまっているように感じました。どうしてこういうことが起きるのでしょうか。本書はIT業界のプロ2人が、過度なIT依存によって生じはじめた不利益・損失を、具体的な例を挙げて分かりやすく説明しています。

職場によってはそこで働く人が感じている、効率があがったように感じない原因と打開策を論じています。原因として随時送られてくる大量の情報・電子メールと、膨大な価値の低い情報の存在を挙げていますが、こうしたことが問題になっている所は予想よりも多いらしく驚きました。読んでいると規模の大きな職場によく見られるそうです。たしかに大企業では個人がおかしいと思っていても、一度決まったことはなかなか変更するのは難しいようで、こうした情報ばかりが優先され実務が後回しにされてしまうことって中にはあるんだろうなーと妙に納得してしまいました。また、システム部門とモンスターユーザーの話が興味深いです。責任者の決断は、責任を取るからこそ重いのですが……。

「無駄なメールは送らない」「無駄な資料は作らない」と当たり前のような結論はともかく、上司と部下の会話を増やし、顧客と会い現場を見て、自分で考えることの重要さを再認識しました。実にアナログですが、こうしたことは基本だと思います。

本書は新書ではありますがビジネス書っぽいので、職場でのIT断食にしか触れていませんが、私生活におけるIT断食についても語って欲しかったです。最初、私生活が主な内容だと勘違いしていました。うっかり。

ITによって省ける時間は省いたほうが良いですし、機械に頼らないと駄目なこともたくさんあります。要は、使う側の問題なんだと思います。現時点では問題ないと思いますが、機械に使われるのではなく、うまく使いこなせるよう心がけます。



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[ 2012/09/11 21:27 ] 社会・歴史 | TB(0) | CM(0)

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