2012年08月09日(木)

お嬢さん(角川文庫) 

お嬢さん (角川文庫)お嬢さん (角川文庫)
著者:三島 由紀夫
出版:角川書店(角川グループパブリッシング)
発行:2010/04/24

評価〔B〕 箱入り娘の冒険。
キーワード:恋愛、箱入り娘、結婚、

「これからあとも、結婚する前も、結婚してからも、今までどおり、私には絶対に何一つ隠し立てしないこと。どんなことでも打ち明けること。いい?」(本文より抜粋)


箱入り娘である大学生・藤沢かすみの恋の行方を追う恋愛小説です。著者の他作品「不道徳教育講座」を読んで、小説はどのような感じなのだろうと興味を持ち、本書を手に取りました。

重役の娘で大切に育てられたかすみは、父親の言いなりではなく刺激や冒険を求めて行動します。親にひそかな反抗心を抱き、恋をしていると言う友人の指摘にも反発するところが、かえって彼女のお嬢さまであることを目立たせているのが面白いです。女性の幸せは結婚、の時代の話なので、現代とのズレを楽しむのも良いかもしれません。

話の筋としては、よくあると言いますか平凡なものだと思います。恋愛小説を沢山読んでいる人には、物足りないのではないでしょうか。しかし、文章は軽やかで表現も独特な印象を受けました。三島の文章は綺麗だと言う人がいるのが、なんか分かるような気がします。

予想していたよりも、すんなり読むことができました。他の作品にも挑戦してみようと思います。



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[ 2012/08/09 21:13 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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