2012年07月24日(火)

雨・赤毛(新潮文庫―モーム短篇集) 

雨・赤毛 (新潮文庫―モーム短篇集)雨・赤毛 (新潮文庫―モーム短篇集)
著者:サマセット・モーム
出版社:新潮社
出版日:1959/09

評価〔C〕 宗教と恋愛と嫉妬。
キーワード:イギリス文学、短編、

「できるだけの機会は与えてやった。悔い改めろと私はすすめてやった。だが、実に悪い女だ、あれは」(「雨」より抜粋)


1919年に発行した「月と六ペンス」で有名なイギリスの小説家、サマセット・モームの短編集です。

表題作の「雨」は、雨のために足止めを食った宣教師といかがわしい女性の対立の話です。狂信的な宣教師が女性を更生するしようとする姿を、同じ船の客だった人物の目から客観的に描いています。更生と強制の違いはどこなのか、宣教師のしていることは本当に良いことなのだろうか、と色々考えさせられます。また、若者の純粋な恋愛がテーマの「赤毛」と、サスペンス風に語られる太平洋でのある一連の出来事「ホノルル」の合計3編収録が収録されています。

裏表紙によると、「雨」は世界短編小説史上の傑作らしいのですが、そこまで良かったとは思いませんでした。主観である博士からは、宣教師と女性が何を話していたか肝心なところが分からないので、どうも不満が残ります。他2編も意外にあっさり終わってしまいますし、手放しで絶賛することはできません。文章中、印象に残る言葉はありますが、粗筋はあまり面白くなかったかな。

「ホノルル」の中に出てくる『ふくべ』の意味が分からなくて、読み終わってから意味を調べてみました。フグの古い呼び名、またはひょうたん、水筒の意味があるそうです。ここでは、ひょうたんかな?

「月と六ペンス」か「人間の絆」を読む前に、試しにこれを読んでみたのですが、このような感じならまだ急いで読むこともないかも。モームをこれ一冊で判断するのは早いと思うので、また別の本に挑戦してみます。










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[ 2012/07/24 21:43 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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