2012年05月20日(日)

少女には向かない職業 (創元推理文庫) 

少女には向かない職業 (創元推理文庫)少女には向かない職業 (創元推理文庫)
著者:桜庭 一樹
出版:東京創元社
発行:2007/12

評価〔B-〕 推理小説っぽくないです
キーワード:中学生、少女、現代、ミステリ風

用意するものはすりこぎと菜種油です、と静香は言った。また、くだらないことを言い出したものだなぁ、とあたしは思った。(一章より抜粋)


大人になっても子供の頃に何を考えていたかをはっきり覚えている人は、どれくらいいるのでしょうか。子供の気持ちを忘れてしまって、うちの子は全然勉強しなくて困るなどと言っている人は結構いると思います。思春期、さらに異性の気持ちとなったら、推し量るのはさらに困難です。僕にとって異性の子供、少女の心境を描いた小説です。

推理小説を読んでみたいと思って読んだら、全然推理小説っぽくなくて驚きました。確かにそれらしき出来事は起こるのですが、主として押し出されているのはあくまで少女の世界であり、微妙な年頃の子の姿です。トリックを期待して読んだのは間違いでした。

一方、友だちとのやり取りや、親との距離感、男の子との関係は、どの描写も説得力あります。家庭にある問題を抱えているが、中学生の身としてはすんなり解決することができない焦燥感が上手いです。どこか著者の他作品「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」に似ています。少女小説としては読み応えがあって良いと思います。

終わり方も読者に想像する余地を残しています。あれからどうなったか知りたい人もいるでしょうけど、悪くないと思います。余韻が良いので。


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[ 2012/05/20 19:03 ] 小説 | TB(1) | CM(0)

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まとめtyaiました【少女には向かない職業 (創元推理文庫)】

少女には向かない職業 (創元推理文庫)著者:桜庭 一樹出版:東京創元社発行:2007/12評価〔B-〕 推理小説っぽくないですキーワード:中学生、少女、現代、ミステリ風用意するものはすりこぎと菜種油です、と静香は言った。また、くだらないことを言い出したものだなぁ、と...
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