2012年05月16日(水)

ジュリアス・シーザー (新潮文庫) 

ジュリアス・シーザー (新潮文庫)ジュリアス・シーザー (新潮文庫)
著者:シェイクスピア
出版:新潮社
発行:1968/03

評価〔B-〕 シーザーは主役ではないと思います。
キーワード:戯曲、シェイクスピア、イギリス文学、

ハムレット「お前もか、ブルータス? それなら、死ね、シーザー!」(第三幕 第一場より抜粋)


上記の引用で有名なシェイクスピアの政治劇です。僕のように粗筋をまったく知らなくても、この台詞くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。細かいですが、読む前まで「ブルータス、お前もか」だと思っていました。逆だったんですね。

ブルータスはキャシアスから権力者シーザーの暗殺をもちかけらます。迷った末に、共謀者たちと共に計画を実行するブルータスたち。権力は彼らの手にすみやかに移行するかに見えたが……という展開です。題名がシーザーだから、彼が殺害されて終わりなのかと思ったら、まだ半分くらい残っていて驚きました。読み進めると分かりますが、ブルータスが主人公と言っていい内容です。

テーマは友情と政治です。こういった権力争いは、何百年たってもあまり変わりません。時を越えて教えてくれるのが古典の良いところです。暗殺後、ブルータスとシーザーの味方であるアントニーが、大衆に向かって語りかけるのですが、ここが一つの山場となっています。どうすれば民衆の支持を得ることができるかが、両者の演説を比較することで分かってくるのではないでしょうか。また、友情については、ブルータスの心の揺れが目立っていたと思います。キャシアスとの友情観の違いも興味深いです。

長くなく、話の展開も複雑ではないので、予想していたよりすんなり読めました。できれば、シーザーの性格や強大さが分かる場面や、演説以外の政治劇をもう少し見てみたかったです。次は何を読もうかな~。



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[ 2012/05/16 21:35 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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