2012年02月16日(木)

ゼロ年代SF傑作選 

ゼロ年代SF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA エ 2-1) (ハヤカワ文庫JA)ゼロ年代SF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA エ 2-1) (ハヤカワ文庫JA)
著者:S-Fマガジン編集部
出版:早川書房
発行:2010/02/10

評価〔B+〕 SFの試し読み
キーワード:SF、短編集、

なんでも奴が言うには、我々が大昔から敵と戦い続けているこの「大空」の重力方向の遥か彼方、つまりずっとずっとずっとずっと下に、大空と同じくらい広大な固体の平面があるのだという。(「おれはミサイル」より抜粋)


もうゼロ年代と振り返る時代になってしまったんですねぇ。本書は「リアル・フィクション」と呼ばれる日本SF第五世代にあたる作家たちの短編集です。SFマニアには既知で既読の著者ばかりなのでしょうが、僕はマルドゥックシリーズの冲方丁と、「イリヤの空、UFOの夏」の秋山瑞人しか知りません。色んな著者の作品を試しに読んでみたかった、というのが本音です。

傑作選とありますが、いくつか他の作品の外伝が収められています。外伝だけ読んでも楽しめますのでご心配なく。先に本編を読んでいると読んでいないとで、感想が違ってきそうですけどね。でも逆に、外伝を先に読んで、本編に興味が出てくることもありそう。

SF短編集ですが、ファンタジーっぽいものありライトノベルっぽいものありで、あまりSF色は濃くありあません。科学やテクノロジーの描写に重点を置いたハードSFは少なめです。その点では、普段SFを読まない方たちも気軽に手にとることができます。しかし、分かりやすい作品ばかりではないので、他人にはどう説明していいのか迷います。「エキストラ・ラウンド」や「デイドリーム、鳥のように」はSFっぽくないけれど、結構好みです。

気になっていた新城カズマ・桜坂洋・海猫沢めろん・長谷敏司の短編が読めたので、とりあえず満足です。傑作選かどうかはさておき、ちょっとSFを読んでみたいと思っている方にはよろしいのではないでしょうか。


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[ 2012/02/16 22:08 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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