2012年01月04日(水)

決断力 

決断力 (角川oneテーマ21)決断力 (角川oneテーマ21)
著者:羽生 善治
出版:角川書店
発行:2005/07

評価〔B〕 一流の人の考え方は面白いです。
キーワード:決断力、勝負、将棋、

私は、決断をするときのよりどころは自分の中にあると思っている。王をとるか、とられるかの厳しい局面では、最終的に自らリスクを負わなければならない。そういうところでの決断には、その人の本質が出てくるのだ。(第二章より抜粋)


その分野にまったく興味がない人でも、分野を超えて名前だけは知っているという有名人がいます。そういう人はその世界では超一流の人であることがほとんどです。本書の著者である羽生善治もその一人です。将棋を知らなくても名前を聞いたことがない人は、殆どいないのではないでしょうか。その著者が自身の将棋を通して感じた、一般社会でも通じることを記しています。決断力だけでなく彼の思考法全般の本です。

将棋は一対一で行い、勝負がはっきりとつく厳しいものです。その勝負の世界に置いて重要なのは、判断であり決断だと書いています。「決断とリスクはワンセット」「リスクを避けていると次のステップにならず、それこそリスク」の考え方は、耳が痛いですがもっともだと感じました。

他にも直感、集中力、情報の取捨選択などが挙げられていますが、目を引いたのは才能の説明です。著者は長期間同じ情熱を傾けられることが才能だと語っています。トップレベルであり続ける人の言葉は、説得力があります。それと、将棋一筋なのかと思いきや、他の分野にも興味を持って目を向けていることが分かりました。こうしたことが柔軟な発想、ひいては強さに繋がっているのでしょう。

もちろん将棋ファンが望んでいるであろう将棋界でのエピソードもあるので、そのへんはご心配なく。何かで見たのですが、「羽生先生は自分の考えを言語化するのがうまい」とありました。他の新書よりも話し言葉に近く読みやすいです。専門分野の紹介である新書と言うよりエッセイに近いです。将棋ファンでなくてもためになることでしょう。



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[ 2012/01/04 22:06 ] 実用 | TB(0) | CM(0)

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