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2008年07月24日(木)

きみとぼくが壊した世界 

きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス ニJ- 22) (講談社ノベルス ニJ- 22)きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス ニJ- 22) (講談社ノベルス ニJ- 22)

著者:西尾 維新
出版:講談社
発行:2008/07/08

評価〔B-〕 メタ推理小説
キーワード:推理、メタ

「いったいロンドンに何しに行くんだ?」(本文より抜粋)


世界シリーズ第3弾です。このシリーズは西尾維新が放つ本格推理小説のように書かれていますが、難解な専門用語を知らない読者でもすんなり読むことができると思います。逆にミステリーファンの方々にはどう受け止められているのか、ちょっと気になるなあ。

登場人物は帯にもあるように黒猫と様刻、と『囲われた世界』にでてきたあの人。1冊目と2冊目で主人公が違っていたので、3冊目も違うのかなと思っていたら1冊目に戻りました。やはり黒猫を探偵役にしたかったからでしょうか。ひとりでずっと喋ってくれるので、説明する時は違和感なく書くほうも楽だと思います。彼女の長台詞は好きです。見物だ。

遠い親戚・笛吹の依頼でロンドンに行くことになった病院坂黒猫と、卒業旅行がてらに行こうと彼女に誘われた櫃内様刻、といった感じで始まる本作。前2巻と大きく違うのは、メインの事件が1つあるのではなく、ちょっとした謎解きが少しずつでてくる感じで推理短編集のようなつくりになっているところです。もちろん話の筋は途切れてなく繋がっているのですが、この作品にはもう一つ仕掛けがあります。途中で気がついて、これ最後はどうなってしまうんだろうと期待と心配が入り混じった気持ちで読んでました。好き嫌いが分かれるかもしれません。もしかしたら、ミステリーをよく読む人はこういう形式の作品は珍しくないのかな。

【ここからネタばれ】
4章で黒猫が殺されるシーンがあったので、もしかしたらこの章から現実なのか?とドキドキしながら読んでいたら、次の章で「僕が死んだーっ!」とあったので何か笑ってしまった。このシーン好きです。作者も誰かに言われたのだろうかと勘繰ってしまいました。エンディングのあのオチも、あぁなるほどと感心してしまった。うまく創るよね。
【ネタばれここまで】

学園外編としてのロンドン編。どうやらもう少し続くことになったようなので、今度は1巻のように推理小説の色が濃いものを期待したいです。推理小説にしては登場人物が少ないのが、逆にいいです。





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[ 2008/07/24 21:23 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

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