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2008年07月15日(火)

疑似科学入門 

疑似科学入門 (岩波新書 新赤版 1131)疑似科学入門 (岩波新書 新赤版 1131)

著者:池内 了
出版:岩波書店
発行:2008/04

評価〔B〕 鵜呑みにせず疑うことの大切さ
キーワード:科学、知識

言葉尻だけ科学的に信用させ、牛乳より高い水が売られているのは本末転倒しているような気がする。疑似科学が商売になる好例だろう。(第2章より抜粋)


よく分からないのに、何かそれらしい説明で信じてしまいそうなものが世の中にはあります。人によって様々だとは思いますが、例えば幸運グッズ。例えばマイナスイオン。例えば血液型性格判断。それらは説得力があるようだけれども実は科学的根拠はない、あるいはまだ解明されていないことばかりです。科学者である著者はそれらを纏めて「疑似科学」と呼び、社会に蔓延する疑似科学に対してどう向き合うか論じた本です。

扱う対象は大きく分けて、精神世界を扱った占いや超能力、科学を悪用した概念や商品、そして現代科学では解明が難しい複雑系の問題の3種類です。

テーマは科学ですが専門知識は必要なく、身近な話題が多いので興味深く読むことができると思います。必要なのはむしろ論理的に考える力と、自分の頭で考える自発性だと感じました。 何でも鵜呑みにして何でも信じてしまうのは良くなく、時には疑うことも大切という意見には賛成です。

話は変わりますが、本屋さんで初めて本書を開いたら、いきなり

クラスター水は何がクラスターしているのか定かではなく、πウォーターは何がπなのかさっぱりわからない。

とあったので、思わず笑ってしまいました。同じような突っ込みをしている人がいる!と嬉しくて。一気に興味がわきました。

確証バイアス・プラシーボ効果など知っていることもあったので、新鮮で目から鱗が落ちるとはいきませんでしたが、ホーソン効果や判断エラーなどの話は、逆に初めて知ってためになりました。疑似科学にあたるものを今まで疑うことなく信じてきた方には、面白くかなり有益な読み物になるのではないでしょうか。



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[ 2008/07/15 21:59 ] 自然科学・医学 | TB(0) | CM(0)

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