2011年12月01日(木)

付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います 

付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います (電撃文庫)付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います (電撃文庫)
著者:御堂 彰彦
出版:メディアワークス
発行:2006/10

評価〔B-〕 不思議な道具にまつわる話
キーワード:骨董店、オカルト、連作短編集

「よくあるでしょう?不幸を呼ぶ石、呪いの藁人形、死に様が映る三面鏡、とかね?これはその一つで、偶然を起こす振り子。」(本文より抜粋)


付喪堂骨董店~FAKE~はその名のとおり骨董店ではありますが、売っている品はあやしい噂のある偽物ばかり。しかし、稀に『アンティーク』と呼ばれる不思議な力を持つ本物が現れます。骨董店の店員たちとアンティークに関する一話完結タイプの連作短編集です。オカルト系は結構好き。

神秘的な、超自然的なアイテムが登場するというアイディア自体は、特に珍しいものではありません。読んだ本の中では「魔法行商人ロマ」が近いかな。不思議なムードに合った、落ち着いていてやや暗めの雰囲気です。魔法のような便利な物を手にする話は、自分の力ではなく道具の力に頼ると碌な事にならないことを示唆する教訓・皮肉めいた話になりがちです。しかし、そうではないまったく違った微笑ましい話もあって、変化があって良かったと思います。登場人物たちの違う一面も見れましたしね。

少し不満なのは、ややインパクトに欠けたことでしょうか。もう一押し何かが欲しかったような気がします。店員たちの過去の話や、付喪堂骨董店にまるわる逸話なんかがあれば良かったのになー。「キノの旅」の1巻的展開を期待していたので。最後の第四章はあれはあれで良いんですが。

最終巻まで読んだ人の書評によると、全体的に上手い構成・展開となっているそうなんで、期待して読み続けようと思っています。完結していて評判が良いのは良いことです。




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[ 2011/12/01 21:50 ] ライトノベル | TB(0) | CM(0)

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